岸信夫防衛相は9日の自民党の国防部会・安全保障調査会合同会議で、敵の射程圏外から攻撃できる「スタンドオフ能力」を持つ長射程ミサイルを来年度から5年間かけて開発する方針を表明した。国産のスタンドオフミサイル導入は初めてだが、攻撃を受ける前に敵の拠点をたたく敵基地攻撃能力への転用も技術的には可能とされる。政府は18日にも方針を閣議決定し、防衛省は来年度予算案に開発費など335億円を計上する。
国産開発中の「12式地対艦誘導弾」の計画を変更し、現行の約200キロの射程をさらに大幅にのばす。岸氏は「相手方の脅威圏の外から隊員の安全を確保しつつ対処を行うためのスタンドオフ防衛能力の強化に取り組む」と述べた。ミサイル自体も大型化し、ステルス性能や主翼を加える。2025年度には開発を完了する計画だ。地上に配備するだけではなく、艦艇や航空機からの発射も可能。加藤勝信官房長官は記者会見で「防衛能力を強化するためのもので、敵基地攻撃を目的としたものではない」と理解を求めた。
政府がスタンドオフ能力の開発を進めるのは、ミサイル能力や警戒監視能力を高める中国やロシア、北朝鮮に対抗する狙いがある。中国が東シナ海での活動を活発化させる中、南西諸島の防衛強化は急務となっている。岸氏はまた、配備を断念した陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の代替策として、新型イージス艦に当たる「イージス・システム搭載艦」2隻を整備する方針も自民党に提示し、了承された。政府は最新鋭のイージス艦「まや」を数メートル大型化し、巡航ミサイル、航空機などへの対処も可能となる迎撃ミサイル「SM6」を搭載する方針だ。【畠山嵩】
国産長射程ミサイル、5年で開発へ 敵基地攻撃能力への転用も技術的には可能(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
敵の対空ミサイルや対地ミサイルが長射程化すれば防御側も当然のこと長距離ミサイルを装備しないと相手をアウトレンジ出来ない。昨今の航空機は高額だし、それを操縦するパイロットの命はたとえようもなく重い。短い射程のミサイルを抱えて敵のミサイル網の中に飛び込ませるなど言語道断である。長射程のミサイルを装備したら専守防衛を逸脱するなど為にする議論もいいところだ。日本の平和を乱そうとする脅威は国土からできるだけ遠いところで撃破する。これが最も有効な戦術である。そのためには長射程ミサイルの開発装備は急務ではある。そしてF15のミサイル母機への改修も、‥(^。^)y-.。o○。
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