全国の警察が2019年に逮捕などして検挙した刑法犯19万1191件(余罪を除く)のうち、防犯カメラなどの「画像」が容疑者特定の主なきっかけになったのは10・2%だったことが警察庁のまとめでわかった。この割合は年々増えている。防犯カメラのほか、ドライブレコーダー(ドラレコ)なども含まれるが、16年5・9%、17年7・8%、18年9・0%と推移している。
昨年の事件の容疑者特定の主なきっかけは、職務質問が3万1635件(16・5%)、次いでカメラ画像の1万9563件(10・2%)が多く、参考人の取り調べ1万2918件(6・8%)と続く。
昨年の検挙では、カメラ画像が、ひったくりの33・1%、すりの20・9%、侵入盗の19・3%、強制わいせつの17・2%、強盗の15・2%、殺人では3・8%で容疑者特定につながった。
警察庁によると、警察が設置した街頭防犯カメラは18年度末現在、30都道府県に1912台あり、10年間で約4倍に増えた。住宅や店舗、駅などに設置されている民間のカメラの数は不明だが、数百万台にのぼるとみられている。
昔の捜査の基本は足で稼ぐ「聞き込み」だったが、今では「防犯カメラの設置場所の確認と画像の収集」になっている。昨年のハロウィンの騒ぎでは警視庁はその威信をかけて防犯カメラの映像解析で被疑者を全員検挙した。防犯カメラの画像を追跡して自宅まで特定したというから恐れ入る。平成の半ば過ぎから捜査に防犯カメラの映像が使用されるようになったが、その威力は恐るべきものがある。今後さらにその設置台数が増えるだろうが、被疑者と被害者が面識のない、いわゆる流しの犯行については防犯カメラ画像による検挙率はさらに上がっていくだろう。最近は固定式だけでなくドラレコ画像も積極的に使われるようになっているから犯罪もなかなかやり難くなって来るだろうが、それはいいことには違いない、・・(^。^)y-.。o○。
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