男と言う生き物は生物学的には女よりも弱い。出生率は女100人に対して男は105人ほどで男が高いが、その後の死亡率が高いので成人するころにはほぼ男女同数になっているんだそうだ。平均寿命も男が短い。精神的にもいざとなると女の方が強い。バカ力を出して「俺は大黒柱だ」なんて強がってみても結局は生き物としては男は女より弱いことになる。良く言われるのに旦那が死ぬと女は元気溌剌になるというが、男は意気消沈してしまう。女の場合は男は単なる負担に過ぎないが、男は自分の生活を女に依存しているからでその女がいなくなるとにっちもさっちも行かなくなってしまうからだろう。
だから男の自立にはまず衣食住の自立から始めないといけない。部屋の片づけやゴミ出しなどは性格もあるだろうけど出す日時と出し方を覚えればたいしたことではない。洗濯は洗濯機がしてくれる。乾燥器があれば干す必要はない。最近のワイシャツは広げてハンガーにかけておけばアイロンなしでも着れるものが多いので手間がかからない。乾燥器がなくても干しておけば1日で乾く。きれいにたためなければ折りたたんで巻いてしまえばいい。とにかく積み残しをしないでその日の分はその日に片づけること、これが大事だ。
一番大変なのは食事だろうけどこれもいくつか料理を覚えてしまえばあとはローテーションで何とかなる。献立は季節で変わるけど今はトンカツ、カレー、野菜炒め、肉野菜煮込み、唐揚げ、生姜焼き、ビーフシチュー、メンチカツ辺りをローテーションで食べている。やる気になればその他にもいろいろ作れるが、時期や気分で変えている。これからは煮込みなどもいい。添え物はサツマイモの甘露煮、煮干しとゴマと小エビとクルミの佃煮、味噌汁、果物などのサラダでこれは定番だ。料理開始から片付け終わりまで約1時間半でできる。味も悪くはない。外食は栄養が偏るし飽きる。自宅で好きに食事をするのが好きなので自炊も苦にならない。
奥がいたころ、飲み会などで遅くなるというので子供と飯を作ってさっさと食って風呂にも入ってテレビなどを見ていると帰った奥が何だか悔しそうな顔をして機嫌が悪かった。自分がいないと夫や子供が食事もできずにテーブルに向かってさみしく待っているのを期待して一生懸命帰ってきたら飯食い終わって風呂も入ってワイワイテレビを見ているのが悔しいんだそうだ。男が自立していれば自分の自由な時間が増えるんだから結構なことだと思うが、女と言うのはややこしい生き物ではある。泊りでも何でもどんどん行けというのだが、出不精なのか家から出たがらなかった。今頃、向こうから見て悔しがっているだろうか。