「圏外同士」とか言う小説を読んだ。58歳の系列会社出向社長と28歳の服飾デザイナー崩れの女が出会って男は自分の会社に就職したらと誘って就職させる。しかし、このおっさんがまた情けないおっさんで本社からは「今季限りでクビ」を言い渡され、会社内では社員に相手にされず、就職させた女に言い寄っては手酷く振られるし、家庭では仮面夫婦で奥さんに相手にされず、挙句の果て、奥さんは海外ボランティアに参加してモロッコに行くとかで途方に暮れるとか、何だか世の男どもってこんなに情けないのかと思うほど情けない。
女の方は何だかんだと苦心惨憺、呻吟しながらも、もう一度服飾デザインコンクールか何かに応募してそれなりに認められてめでたしなんだが、おっさんの方は女に手酷く振られて女は諦め、奥さんと撚りを戻して奥さんにについてモロッコに行くとか言い始めて、結局それもあきらめて、「まあ、俺も男だ、一人で強かに生きていく」みたいに開き直って終わっている。まあ作者が女性で、「男は濡れ落ち葉」みたいな方が話としては面白いということかもしれないが、もう少し何とかならんのかねえ。
僕も一人だけど衣食住は楽勝だし、趣味もあれこれあるし、仕事は面白くもないが、それなりにやってはいるし、楽しく生活していてこれと言って不自由はないけどねえ。まあ不満と言うか何と言うか、一言言いたいのは仕事の休みが少なくてもう少し自分の時間が持ているような生活をしたいなと言うくらいだろうか。別に女がいなくても困りはしない生活はしているけどなあ。
まあ、所詮はお話だし、あまり男が自信満々で目的を持って堂々と生きていたら困るような話なんだろうけど何だかそれにしても情けない男ばかりが登場する。読んでいて何だか「お前なあ、もう少し男の誇りを持って気合を入れて生きろよ」と言いたくなるようなおっさんではある。そういう本ばかりを読んでいるからだろうか。もう少し毅然とした男が出てきてもいいんじゃなかろうか。まあ実際には男も女もそれぞれ色取り取り様々なんだろうけどねえ、・・(^。^)y-.。o○。
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