25日午前9時20分ごろ、鶴岡市小波渡の国道7号で、北海道の陸上自衛隊白老駐屯地に搬送予定の砲弾約10トンを積んだ民間運送会社の大型トラックが、右折しようと停止していた乗用車に追突した後、左側のガードレールを突き破り、約5メートル下の海岸に転落した。陸上幕僚監部広報室によると、砲弾は「(起爆装置の)信管が抜かれた状態で安全性は確保されている」としている。26日未明に砲弾の回収作業を行う予定。
鶴岡市は事故を受け、25日午前10時ごろに現場から半径50メートル圏内の約20世帯に対し、外出を控えるよう通知。約3時間40分後の午後1時40分に解除した。鶴岡署と鶴岡市消防本部などによると、トラックを運転していた男性(25)と同乗の男性(44)は、口の中を切るなどの軽傷。乗用車を運転していた男性にけがはなかった。現場は見通しの良い片側一車線の道路。一帯は午前10時すぎから全面通行止めとなり、約3時間15分後に規制が解除された。
陸幕広報室は、砲弾の種類を明らかにしていない。砲弾内には着弾した際に爆発する火薬が装填(てん)されているものの、信管が抜かれており、安全性は保たれているという。砲弾を発射させるための火薬の部分とは分離したタイプのため、衝撃などで誤発射する危険性もないとしている。運搬を民間業者に依頼することは通常からあることという。
砲弾は広島県内の民間企業の工場で製造され、トラックは24日に現地を出発。北海道白老町の白老駐屯地白老弾薬支処に搬送する予定だった。積み荷の砲弾は付近に散乱はしておらず、転落したトラックの荷室内にとどまった状態とみられる。陸自第6師団司令部広報室によると、砲弾の積み替え作業は役務契約に基づいて業者側が行い、第6師団側が現場に立ち会って監督する。砲弾の回収やトラックの引き上げなどの作業は、26日午前0時ごろから同8時ごろまで、現場一帯を通行止めにして行う。
もし爆発したら…住民不安、広がる
陸上自衛隊の砲弾を積んだトラックが鶴岡市の海岸に転落した事故の現場は、衝突音を聞き付けて集まった地元住民らで一時騒然となった。さらに、積み荷が砲弾と分かり、不安が広がった。事故当時、現場近くの自宅にいたという漁師今野正伸さん(69)は、ガシャーンという大きな音を聞き、すぐに現場に駆け付けた。「荷室に砲弾が積んであるとは思わず、現場に近づいた」と話す。その後、積み荷が砲弾であると知らされ、「何事もなく安心したが、もし爆発していたら大変なことになっていた」。
車を運転中、事故を目撃した市内の60代女性は、追突された車について「(いったん)右折しようとし、(対向車との)タイミングが合わずにブレーキを踏んだように見えた」とし、その後、追突したという。女性は「一瞬の出来事だった」と事故を振り返った。
信管の装着されていない砲弾、爆弾は爆発しない。極めて安定した状態で危険はない。そうでなければ戦闘中に砲弾、爆弾など危なくて扱えない。信管のついていない爆弾、砲弾は蹴飛ばそうが、落そうが爆発はしない。火にくべたら分らんけどいずれにしても極めて安定している。揮発性の燃料や化学物質などの方がよほど危ない、・・(^。^)y-.。o○。
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