新天皇が即位し、令和が始まった。ただ直前に、悠仁さまが通学する中学校の机の上に刃物が置かれ、歴史の節目に水を差すような事件も起きた。一方、新時代で期待を集めるのが愛子さまだ。天皇待望論がささやかれるほど存在感が増している。
4月19日、衆議院議員会館の一室で日本会議国会議員懇談会の会合が開かれた。
「男系継承の歴史を正しく理解してもらうことが非常に大切だ」
こう呼びかけたのは、会合を仕切る古屋圭司元国家公安委員長。この日までに公表された新聞社などの世論調査で、女性天皇に賛成の割合が大きかったことを受けての発言だった。
「女系・女性天皇に賛成7割」(時事通信)
「女性天皇『容認』76%」(朝日新聞)
「女性天皇『容認』76%」(朝日新聞)
朝日新聞の質問項目では、母方だけに天皇の血を引く女系天皇への容認も74%にのぼった。皇室典範によると、天皇に即位できるのは、父方に天皇の血を引く「男系」の男子皇族だけだ。令和の皇室で、59歳の新天皇より若い皇位継承者は、53歳の秋篠宮さまと12歳の悠仁さまの二人。
若い世代に限れば悠仁さまだけとはいえ、ここまで女性天皇への賛成論が高まる背景には、ここ数カ月の間に積み重なった、秋篠宮家への不満などがあるようだ。眞子さまの結婚をめぐるトラブルがあり、佳子さまがその結婚を応援し、公務に対する意見を述べただけで批判の対象になった。極めつきは、天皇への即位についての秋篠宮さまの発言に対する反応だ。
「兄が80歳のとき、私は70代半ば。それからはできないです」(朝日新聞)
ご兄弟の年齢差はわずか6歳。「現実的な判断」との見方は多い。だが、記事が出るとネットには、「決められた皇位継承権を放棄するとは、我がまま」などと非難めいた書き込みが相次いだ。
逆に、期待を集めたのが、新天皇ご一家だ。
「なかでも愛子さまへの関心が高まっている。ウェブの記事でも、愛子さまモノがよく読まれています」(ウェブニュース関係者)
皇室を研究するある学者も語気を強める。
「聡明でいて人格者。皇室を支えて頂きたいと願った黒田清子さんが、ご結婚で皇籍から離脱してしまった。次の皇室を担うのは愛子さましかいません」
「愛子天皇論」のポイントは20年後にあると指摘するのはさる皇室ジャーナリスト。
「32歳になった悠仁さまが結婚し、男子が生まれていれば、皇統は安心です。そうでない場合が問題。悠仁さまのお相手は、『男子を産まなければ、皇統が途絶える』という過酷な現実にさらされる。ご結婚相手を見つけるのも大変でしょう」
そのとき令和の時代が続いていれば、天皇の第1子である愛子さまへの「天皇待望論」が熱を帯びるのではないか、と見ている。だが、20年後、眞子さまと佳子さまは47、44歳。愛子さまも37歳と、それぞれ結婚して皇室を離れている可能性も高い。
血縁の近い内親王が全員去り、「皇室に悠仁さまがひとりぼっち」とならないここ数年のうちに、有用な策を講じる必要があるのではないか。皇室史研究者で京都産業大の所功名誉教授(日本法制文化史)は、2005年の小泉内閣のもと、女性・女系天皇を認めるかを議論した有識者会議と、16年に天皇陛下の退位について安倍内閣が設けた有識者会議の双方で、ヒアリングに招かれ意見を述べた。
所氏は、現行の皇室典範に従い、男系男子の秋篠宮さまと悠仁さまが、次の皇位継承者であることが大原則、としながら次のように提案する。
「長期的に皇統を維持するためには、あらゆる事態を想定して対処しなければなりません。それには、史上に実例のある男系の女性天皇を例外的に認めておくことです」
それならば、皇室の歴史から外れることなく、議論も比較的スムーズに運ぶとみている。皇室を研究する別の学者は、「令和3年」が大きな転換期となると指摘する。この年の12月には、愛子さまが20歳の成年を迎え、公務の活動を始めるからだ。
「成年の会見は、はじめて自身の言葉で皇族としての在り方を語る場です。頭上にティアラをつけ、宮殿で儀式に臨む姿は注目を集めるでしょう。成年を迎えたあとは、一般参賀のお手ふりや公務に参加するようになります」(宮内庁関係者)
おまけに自民党総裁の任期は連続3期9年。強固な男系派である安倍政権が続くのは、21年9月まで。存在感を増した愛子さまをめぐり「女帝論」も盛り上がるのでは。
一方、明仁さまと美智子さまは退位後、「上皇」「上皇后」に。上皇の誕生は江戸時代の光格上皇以来、約200年ぶり。お二人の住居は、仮住まいの高輪皇族邸を経て、赤坂御用地内の仙洞御所(元東宮御所)へと移る。侍従長として仕えた河相周夫氏がそのまま上皇侍従長に就任し、身の回りのお世話をする職員は、約80人から65人と規模を縮小した。
上皇ご夫妻は今後、公務からは引退し、活動はあくまでプライベートとなる。それでも国民からの人気があるだけに、退位についての有識者会議でも「象徴の二重性」を懸念する声があがったが、「お二人は新天皇、皇后に影響しないよう、ひかえめに生活なさるはずです」(宮内庁職員)。
天皇・皇室という国家元首の継承には非常に難しい複雑な決まりやら思いがあるんだろうけど天皇の直系、長子相続でいいじゃないか。「万世一系」というルールから外れてしまうが、それも時代の流れだろう。血は続いているんだから。ただ、女性天皇になった場合、その配偶者選びは難しいだろうなあ。その辺のあんちゃんというわけにはいかないだろうし、だから、これまでの女性天皇はすべて独身だったのかねえ。皇室も今時側室など以ての外だろうし、そうなると直系長子相続というのが分かり易いし、国民の総意にも基づいているんじゃないだろうか。ただ皇室ももう少し金枝玉葉の枝葉を増やさないと今後はなかなか難しいものがあるだろう、・・(^。^)y-.。o○。
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