27日から28日にかけて北アルプスで登山者の遭難が相次ぎ、4人が死亡した。27日の悪天候などが原因とみられるという。

富山県と岐阜県の境の北ノ俣岳(2662メートル)では27日午後3時半ごろ、兵庫県西宮市の会社員土居浩行さん(50)から山小屋の関係者に「たどり着けそうにない」と携帯電話で救助要請があった。現場の尾根は吹雪で視界が限られ、富山県警が天候の回復を待って28日朝にヘリで救助したが、死亡が確認された。死因は低体温症だった。
 
富山県の雷鳥沢(2560メートル)では28日午前5時ごろ、埼玉県越谷市の無職小川誠さん(79)が登山道で雪に埋もれているのを登山客が見つけて110番通報した。富山県警がヘリで救助したが、死亡が確認された。
 
長野県側では槍ケ岳(3180メートル)の槍沢(やりさわ)(約2800メートル)にある山小屋付近で28日午前5時10分ごろ、横浜市都筑区の会社員池本和人さん(55)が雪の中で倒れているのを登山者が発見。県警がヘリで救助したが、死亡が確認された。低体温症の可能性がある。
 
唐松岳(2696メートル)の八方尾根ピーク付近(約2500メートル)では28日午前8時半ごろ、埼玉県狭山市の公務員植竹史治さん(57)が斜面で倒れているのが見つかり、県警ヘリで救助されたが死亡が確認された。


「高山に春と秋はない。足元に雪があるうちは冬、雪がなくなったら夏」と言った人がいたが、まさに名言である。この時期、3千メートルの山稜は冬で、当然雪も降る。登るなら完全冬山装備で防寒衣に火器とテントは必須だろう。降られたらテントを張ってビバークできる。この時期、小屋頼みで雨具と着替え程度しか持たない登山は暴挙だろう。以前、5月の穂高や10月初旬の白馬で吹雪かれたことがあったが、里は初夏に初秋でも山は真冬ではある、・・。亡くなった方にはお気の毒である、・・。

日本ブログ村へ(↓)