「はやぶさ」という小惑星探査機の映画を見た。この映画は2012年に公開されたもので探査機の話はよく知っている。探査機が話題になる以前からこのブログでも何回か取り上げている。なんで今更そんな映画を見たかと言えばたまたまこの映画をDVD屋で見つけて「おっ」と思ってよく確認しないで買いこんだらブルーレイだった。
家にはDVDプレーヤーしかないので「そのうちにプレーヤーを買おう」としばらく放置していたが、ヤマダのポイントが大量についているので「じゃあ、ブルーレイとプリンターを買おう」と近所のヤマダに行って買い込んできた。
まあ話は事実を忠実になぞっているのではやぶさとそのプロジェクトチームは次から次へと押し寄せる失敗の危機を何とか工夫しながら乗り越えて隼を地球に帰還させる。その総航行距離は60億キロ、このプロジェクトを知るまでは当時の日本の惑星間航行技術や惑星探査技術がここまで進歩しているとは思わなかった。
その中に予算の話が出てくる。「結果を出さなきゃ予算は打ち切られるよ」と文科省の担当者が言う。考えてみればこの当時は例の民主党政権で「事業仕分け」とか言うあほらしいパフォーマンスを繰り広げ、「二番じゃダメなんっですか」とか言うアホな議員が幅を利かせていた時代だった。もしも予算がカットされていたら今の「はやぶさ2」の成功もなかっただろうし、日本の惑星探査技術も大きく遅れていたかもしれない。あの時代は高度先端技術にとっても悪夢の時代だった。
糸川博士は「プロジェクトは成功失敗じゃなくて成果だ」と言ったそうだが、戦後初のロケット飛翔体であるペンシルロケットも上に飛ばしたら飛翔を追尾するレーダーがないので結果が分からないから横に飛ばそうと地表に水平に飛ばしたそうだ。そうして知恵を絞って得た成果の積み重ねの上に現在の技術があるわけだが、これを一度でも切らしてしまうと元に戻すのは容易なことではない。
高齢者医療費無料化と言うが、これも一度見直して収入がある方には相応の負担をしてもらえばいいと思う。そうして得た予算をこうした高度先端技術開発に回せば日本の行く先も明るくなるのではないか。高度先端技術立国、技術は国を救う、・・と思うのだが、・・(^。^)y-.。o○。
日本ブログ村へ(↓)