1発100億円と言われる日本のロケット打ち上げ。その歴史が変わろうとしています。打ち上げ費用を半分にしようというプロジェクト、成功の鍵は東海地方にありました。
日本のロケット新時代 新型“H3ロケット”開発へ
現在、日本の主力は“H2Aロケット”ですが、高まる打ち上げ需要や世界各国との熾烈な価格競争と勝負するため、26年ぶりに新型ロケットの開発が行われています。その名は“H3ロケット”。現在、日本の主力“H2Aロケット”は33回連続成功を続け、成功率も97%を超えています。しかし、1発100億円といわれる費用は世界との比較でも割高。新型ロケットでは、50億円に抑えるのが目標です。目指すのは信頼性と低価格化。「ロケット開発のお膝元と言ってもいい東海地方ですので(製造に携わる方と)これからも一生懸命ロケットの完成目指してがんばりたい」(JAXA H3プロジェクトチーム 岡田匡史プロジェクトマネジャー)
“H3ロケット”に搭載される“LE-9エンジン”
去年3月。愛知県小牧市の工場がざわつきました。H3ロケットに搭載される“LE-9エンジン”がお披露目されたのです。集まった作業員たちも新しいエンジン見るのはこれが初めて。ロケットエンジンを開発するのは小牧市にある三菱重工。常に愛知県と鹿児島の種子島宇宙センターを行き来するエンジン開発のメンバーたち。リーダーは三菱重工宇宙事業部の恩河忠興さんです。
新型ロケットエンジンの燃焼試験
愛知県の技術者が中心となって去年から始まったエンジン燃焼試験。6月25日、種子島宇宙センターで初めて報道陣に公開されました。試験が始まるとすぐにものすごい量の水蒸気が一気に広がりました。「おそろしい爆音とともに水蒸気が一面を覆って一瞬暗くなっています。ものすごい迫力です」(兼松俊之 記者)燃え盛るエンジンは最高で3300℃にまで達し、218秒の燃焼試験は無事終わりました。「無事試験が終わって、いいデータが取れて次の実際にフライトさせるエンジンに設計を反映させることができます。みんなで東海地区を含めてオールニッポンで一生懸命打ち上げを成功させようと思います」(三菱重工宇宙事業部 恩河忠興 プロジェクトエンジニア)巨大プロジェクトを東海地方で盛んなものづくりが縁の下で支えています。
こうしたすそ野の広い宇宙航空産業は明日の日本には絶対に必要な産業だから新たなプロジェクトに取り組んでいい結果を出せればそれは良いことだろう。確かに日本の衛星打ち上げビジネスは確実ではあるが、経費が高いと言われている。これを下げることができればお上依存の受注も増えるだろう。衛星打ち上げはかなり飽和状態が進んでいるという。次は不要になった衛星回収なんて言うのもビジネスになるかもしれない。技術は新たな仕事を生んでいく。H3もぜひ成功させてほしい。がんばれ、三菱重工、・・(^。^)y-.。o○。
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