三菱重工業傘下の三菱航空機(愛知県豊山町)による小型ジェット旅客機、MRJ(三菱リージョナルジェット)の開発が、2020年半ばの初納入に向けて正念場を迎えている。米ワシントン州のグラントカウンティ国際空港を拠点とした飛行試験は累計2000時間に到達。今後は商業運航に必要な「型式証明」取得のため、国土交通省による最終的な飛行試験に臨む。

4000メートル級の滑走路を持つ同空港周辺は1年のうち約300日が晴天で、計4機の試験機が連日のように飛行試験を実施。試験項目の5割超をクリアし、来月にも国交省パイロットによる飛行試験が始まる方向だ。

08年に開発が始まったMRJは、13年に初号機納入の予定だったが、これまでに5度延期。18年1月には初めての受注キャンセルに見舞われた。これ以上の開発の遅れは許されない中、ボーイングなど欧米メーカーで新型機開発を経験した技術者を大量採用。開発責任者のベラミー・プログラム推進本部長は「毎日のように問題が発生しても、それを解決できるチームだ。納期はしっかり守る」と強調する。

来月の英国際航空ショーでは、顧客の目の前で実機を飛ばす初のデモ飛行を予定。開発遅延の不安を一掃したい考えで、モーゼスレイク・フライトテスト・センター長の岩佐一志氏は「機体の完成度と静粛性など高い性能を見てもらえば、大きな受注につながる」と期待している。


MRJの開発も最終段階に入って来たねえ。ただ、民間機の場合は良い機体だから売れるというものでもないようなのでその機体をタイムリーに世に出すことも大事なんだろう。しかし、こうしてみると新しいものを作るのに最も大事なものは経験なんだねえ、・・(^。^)y-.。o○。

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