いやあ、昨日の二輪の検定で大変なことが起きた。実は僕は検定が公正に行われているか確認するためにランダムに検定を見ていないといけないんだけど最近は検定も見飽きたのであまり見ていなかったが、昨日は10人もいたんで「ちょっと見てみよう」と二輪の検定を見ていた。
大型が5人、普通が5人で10人もいると危なっかしいのが2,3人はいるんだけど昨日は皆さん、比較的落ち着いて検定を行っていたので全員合格かと思っていた。普通の最後の女性が発進する時になんとなくバイクの扱いがぎこちなくて危なっかしいなとは思ったが、その後は普通に走っていたので大丈夫かなとは思った。ただライディング姿勢が前かがみで何となくおかしいなとは思っていた。
クランクに入って行ったが、ちょっと目を離すとクランクの出口近くを走っていた。「まあ何とか出るか。でもこの先スラロームや一本橋と続くからな」と思っていると出口近くのパイロンに吸い寄せられるように寄って行ってパイロンに当たった。
「あ。やっちゃった」と思って見ているとバイクが右に傾いてそれを止めようとしたのか足を着いてちょっと頑張ったが、いきなりエンジン全開になってバイクが暴走を始めた。コースを横切ってその先の植え込みを飛び越えてバイク用の8の字コースの方に飛び込むか、曲がり角の遮蔽用のフェンスに突っ込むかと思ったが、コースの反対側の縁石に当たってステアリングが左に振られて左右に蛇行、左右左と蛇行したところで転倒、そのまま数メートル引きずられてやっと止まった。そこまでアクセル全開でバイクにしがみついていた。
「これはやばい」と思って2階のベランダからコースに降りようとすると自分で起き上がって歩き出した。そのころやっと検定員がやって来てバイクのエンジンを切ってバイクを起こして、それから教習生に声をかけていた。
バイクの教習で転倒したりすることはままあるが、あれほどの間、アクセル全開で暴走したのは初めてでちょっと驚いた。大体、パイロンに当たった時点で検定中止なんだからこけそうになったら頑張らないでバイクなんか捨てて逃げればいいのにどうしてアクセル全開でバイクにしがみつくんだろうか。
ブレーキをかけなくてもMTなんだからクラッチを握ればバイクは止まるのになぜあんなにアクセルにしがみつくんだろう。ちょうどロデオで暴れ馬にまたがっているようで乗っている方も大変だっただろう。一応、けががないか確認しておかしかったら病院に行かせろと指示をしたが、特に無事だったようだ。やはりプロテクターの効果は大きいようだ。
検定員もベテランの人だったが、あれほどの暴走は初めてとのことでかなり驚いていた。「エンジンの回転がレッドゾーンに入ったらエンジンが切れるような装置をつけるように公安委員会に言ってください」とか言うので「大型二輪なら重いから暴走しないんで大型二輪免許を取ったらと勧めてやろうか」と言うと「冗談もほどほどにしてください」と真顔で怒られてしまった。
しかし、慌てるとアクセルを離せなくなることがあるんだな。アクセルを離せばいいんだろうけど、ブレーキをかけるかMTなんだからクラッチを握ればバイクは止まる。それよりも傾いた時に頑張って持ち堪えようとしないでバイクなんか捨てて逃げればそれでいい。まあ怪我がなくてよかったが、本当にアクセルを離せなくなると言うことが、それもバイクで、あるんだなあと思い知らされた出来事だった。
二輪の主任は「そうやってうまくなるんです」などとお気楽に言っていたが、そんなことをしていた日にはうまくなる前に向こうの世界に行ってしまうだろう。教習用のバイクなんか3千回転も回れば十分だけどレッドゾーンまで1万2千回転もあるんだよな。バイクはとてもいい相棒だけど扱いを間違えるとパワーがある分手に負えない凶器にもなるようだをつけよう、‥(^。^)y-.。o○。
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