10日の日経平均株価は、円高が重しとなって売りが先行したが、先物で買いが入ると上げに転じ、さらに中国の習近平国家主席が10日のボアオ・アジアフォーラムの演説で中国市場の開放や輸入関税の引き下げなどに言及したと伝わり、投資家心理が改善、値を上げるも、戻り売りなどに押されて上げ幅を縮め、前日比116円06銭高の2万1794円32銭と続伸。東証1部の出来高は14億6866万株、売買代金は2兆7034億円。騰落銘柄数は値上がり1129銘柄、値下がり873銘柄、変わらず80銘柄。市場は、習主席の発言が効いたが、先物主導の買い戻しの範ちゅうで米中貿易摩擦問題がこれで完全に払しょくされた訳でもない。ただ、悪い材料への感応度が鈍り、良い材料には反応しやすくなっており、上をにらむ機運が出ているようだと好感のようだ。
10日の東京外国為替市場でドル・円は底堅く推移している。前日の米国時間は米中貿易摩擦への警戒感が後退し底堅く推移。週明けの朝方は1ドル=106円70銭台近辺の動きとなった。その後は小動きとなったが、午前10時50分過ぎから18年度ボアオ(博鰲)・アジアフォーラムで中国の習近平国家主席の基調講演内容が伝わり、市場開放の拡大表明や外資の過半出資容認、関税引き下げに言及したことでドル安・円安が進行。一時107円24銭まで上昇した。午後は107円前半のもみ合いが続く。
今日の個別は日経平均の割には大きく動いている。IHIが何時ものように3%台の上げ、ホンダとコマツも2%台、トヨタ、三菱重工が1%台、三菱UFJだけが1%未満の小幅だった。一方でパナソニックは小幅ながら値を落として引けている。どうも景気がどうのこうのと言うよりは材料に反応して相場が動いているようだ、・・(^。^)y-.。o○。
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