陸上自衛隊は22日、全国の部隊を一元的に指揮する「陸上総隊」と、占拠された離島の奪回などを担う「水陸機動団」を27日に新設すると発表した。

沖縄・尖閣諸島など離島で有事が起きた際や、南海トラフ巨大地震など広範囲に被害が生じる自然災害などへの機動力を強化するのが狙いだ。陸自では今回の組織改編を1954年の創隊以来、最大の改革と位置づけている。

陸上総隊は180人態勢で、司令部を朝霞駐屯地(東京都など)に置く。北部や東北、東部などこれまで全国五つの方面隊が管轄エリアごとに担ってきた部隊の指揮を有事の際、一手に引き受ける。

水陸機動団は相浦(あいのうら)駐屯地(長崎県)に約2100人態勢で発足する。水陸両用車を配備し、離島が他国軍に占拠された際、奪回作戦を行う中核部隊となる。改編ではこのほか、全国15の師団・旅団のうち、2団を「機動師団・旅団」とし、総隊司令官の指揮の下、方面隊の管轄エリアを越えて迅速に展開できるようにする。将来的には計8団が機動団などに移行する。


中央で陸自部隊の一括統合指揮をするというと聞こえがいいが、乏しい人員、装備を借りくりしながらなんとか脅威に対抗するというのが現実だろうか。目玉は水陸機動団だが、これも現場に運ぶ足がないという状況のようだ。しかし各方面隊同士で調整なんて言っているとなかなか調整がつかない場合もあるので部隊の効率的な運用のためにも一括指揮は必要だろう。海空重視で割を食っている陸自の苦肉の策と言うところだろうか、・・(^。^)y-.。o○。

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