中国が国防費を急伸させているのに比べれば、日本の防衛費は横ばいに等しく、自衛隊は中国軍に対して相対的な能力低下を余儀なくされている。

日本の防衛費を当初予算(米軍再編関連費を除く)でみると、平成14年度に4兆9392億円を計上した後は10年連続で減額。25年度以降は毎年増額され、30年度予算案は4兆9388億円となったが、過去の水準に戻ったにすぎない。防衛省幹部は「予算が増えたといっても今まで怠けた分を多少、取り戻しただけ。借金返しにも足りない」と話す。

中国政府が発表した2018年度国防費予算案(約18兆4千億円)は日本の3・7倍。ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)は、16年の中国の国防費が日本の5倍近くになったと見積もっている。

予算の差は戦力にも表れている。中国軍の近代的な水上艦艇は01年で約15隻だったが、17年には54隻まで増やし、海自の護衛艦47隻を超えた。「第4・第5世代」に区分される現代的戦闘機も中国は同じ期間に100機以下から約800機まで増やし、空自(約300機)を大きく超えた。

北大西洋条約機構(NATO)は国防費を国内総生産(GDP)比「2%以上」とする共通目標を掲げ、24年までに加盟29カ国中15カ国が達成の見通し。日本は1%の横ばいが続いており、「NATOの目標に倣うべきだ」(自民党国防族)との声が上がる。(千葉倫之)


中国は一党独裁なんだから出そうと思えばいくらでも出せるだろうから、ガチンコ勝負は無理だろう。国が大きいということはそれだけで不敗の地位を保持しているというが、ただ、向こうは国が広いということは軍事力の密度と言う見方をすればまた状況は変わるだろう。日本もGDP2%程度を防衛費に充てれば今の2倍だからそれなりの装備は整えられるだろうけどそれを操る人がいるのかねえ。当面は1.5%程度だろうか。まあ、中国もいつまでも高度成長と言うこともないだろうし、国家が成熟してくれば社会保障なども要求が高まるし、そのうちにコケるだろうけど、・・(^。^)y-.。o○。

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