昨日、「本能寺ホテル」を見た。タイムスリップもので主人公の女性が京都の本能寺ホテルから「本能寺の変」1日前の本能寺にタイムスリップして信長さんに会ってその人柄に魅かれて本能寺の変の発生を知らせるというもので話の筋はまあ他愛もないものでこれと言うところはないのだが、信長さんがずいぶんと優しく描かれていた。


明智光秀の謀反を伝えても特に何もせずにそのまま討たれるのだが、現実の信長さんならその情報に納得すれば真っ先に逃げて体制を整えて明智光秀を討ち滅ぼしただろう。映画の中の信長さんは平成の京都旅行のパンフレットを見て民が笑顔で穏やかに暮らしているのに満足して自分の役目は終わったと思ったのか、何もせずにそのまま明智光秀に討たれている。でもそんな淡白な人間ではないことは間違いない。


地球が丸く、その地球には日本と唐以外にも様々な国があって様々な人間が住んでいて黒人を見せられても顔料を塗っているのではないかと疑い、「洗ってみろ」と命じて皮膚の色が黒いことを納得すると自分の小姓として取り立てるなど聡明な知性と冷徹な合理性を併せ持った日本史上不世出の天才戦略家は人に対する優しさも持っていたのだろう。猜疑心が強く執念深いというが、この人がもしも本当にそう言う性格の人だったら明智光秀に本能寺で討たれたりはしなかっただろう。


本能寺で明智軍が間近に迫る中、森乱丸が、「御屋形様は冷酷非情で鬼のような人だが、どこまでもついていきたいこの世の中でたった一人の人だ」と言っていた。本能寺にいた馬廻集、小姓から下人に至るまでだれ一人逃げ出すものはなく明智軍と戦って討死したというからやはり信長さんと言う人は人を惹きつける魅力を備えた人だったんだろう。


僕もこの人だったら命も何もいらないからついて行ってみたいと思う人間は信長さんしかいない。もしも同じ時代に生きていたらきっとそうしただろうけど向こうに断られるかもしれないな。もしも本当にタイムスリップできるならAAV7の4台も連ねて信長さん救出作戦でもしてみたいが、過去は変えることができないということになるとダメかなあ、・・(^。^)y-.。o○。


日本ブログ村へ(↓)