尖閣諸島の国有化以降、中国は公船による領海侵入の常態化などを通じて日本の実効支配を打破したと自賛している。「事実上の軍事組織」(香港メディア)である中国海警局は、東南アジア諸国との領有権争いを抱える南シナ海もにらみながら巡視船の大型化と武装化を進めており、今後も海洋進出を強めそうだ。

 
中国共産党の幹部養成機関、中央党学校の機関紙「学習時報」は7月末、習近平指導部の5年間の実績を礼賛する論評を掲載。尖閣諸島について「(2013年秋に)東シナ海に防空識別圏を設定し、巡視船による航行を常態化させたことで日本による長年の『実効支配』を一挙に打破した」と主張した。

 
こうした動きを支えるのは中国海警局が運用する巡視船などの急速な拡充だ。英字ウェブ誌「ザ・ディプロマット」によると、海警の船舶数は12年以降にほぼ倍増し現在は200隻以上を所有している。新たに配属された船には056型コルベット(軽護衛艦)をモデルに建造した船や、退役した駆逐艦やフリゲート艦を改造した船などの“準軍艦”が多く含まれている。

 
さらに海警は、満載排水量1万2千トンと世界最大の巡視船2隻を建造し、近く東・南シナ海で本格運用する見通しだ。駆逐艦などの主砲に使われる76ミリ砲を備えた海警2901は東シナ海を管轄する東海分局に配属されており、尖閣付近で活動する可能性がある。もう1隻の海警3901は今年4月、南シナ海のパラセル(中国名・西沙)諸島海域で初の巡視航海を行った。

 
「海洋強国」を掲げる習指導部は、高い戦闘力を備えた巡視船を利用して、今後、日本に一層の圧力を強めるとみられる。


尖閣諸島を取れば次は先島諸島、そして太平洋への安全かつ確実な進出路を確保したい中国、大型強武装の巡視船を配備するなら日本も作ればいいじゃないか。3万トン級全通甲板型巡視船、特殊部隊120名乗船、ヘリ6機を搭載とか、・・。商船構造ならそうそう値段も高くはならないだろう。そして今度作ると言う「改しきしま型」には護衛艦から降ろした76ミリ自動砲でも積めばいいだろう。しかし、紛争は話し合いで解決などと言っても話にならないのがたくさんいるんだなあ。うーん、極東は本当に世界の火薬庫になりそうだなあ、・・(^。^)y-.。o○。


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