イングランド南東部ウェスト・サセックス州で昨年8月7日午前11時55分、オートバイとバンが正面衝突し、バイクに乗っていた50歳のライダーが死亡した。
 

バイクに搭載したカメラには、チチェスターのグッドウッド付近をウィリー走行するバイクが対向車と正面衝突する瞬間が記録されている。
 

通常走行していれば避けられる事故だっただけに、ルールに反した乗り方をするリスクを知ってもらおうという遺族の希望で、ビデオは公開された。


欧米のバイク動画を見ているとウィリーなどをしてはでんぐり返っているのが多い。特に英国とロシア、それに米国だろうか。イタリア、スペインも多いか。普通に乗ればいいじゃないかと思うけどねえ。以前400Xに乗っていたころ、慣れて来たのでちょっと気合を入れてアクセルを開けたら前輪がふわっと浮いたことがあった。すぐに気がついて「おっとっと、・・」と言う感じでアクセルを緩めたらすっと前輪が着地した。「うーん、簡単に浮くんだなあ」と言う感じだった。400でもあれだからCB1300スーパーボルドールだったら簡単に持ち上がるだろうなあ。


この動画を見ると駐車場のようなところから本線に出ると一斉に加速を始め、緩い左カーブで前輪が持ち上がったまま反対車線にはみ出して行ってその後四輪のバンパーか何かが数秒写ってから動画は終わっている。確かにウィリーなんかしなければ事故にはならなかっただろう。バイクスタントじゃあるまいし、結構対向車の多い公道でどうして不安定な挙動をするんだろうねえ。


バイクは二輪で自立が出来ず重心が高くてタイヤの接地面積が非常に小さいという極めて特殊な乗り物だ。その割に馬力荷重などパワーに対する重量負担は極めて低いレーシングカーのような乗り物だ。だから乗り手は走り方やパワーに細心の注意を払うべきで「見て、聞いて、感じて、判断して、実行する」と言う一連の動作をよほどうまくやらないとバイクはきれいに走らない。だからバイクは頭を使って走るスマートな乗り物だと思う。体も使うけどね、・・。


スピードもスタントも命あってのことでバイクも趣味である以上命を懸けてやるほどのことではない。自らが招いたこととは言え、事故の被害者と遺族の方にはお気の毒であった。


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