安倍晋三首相は6日、広島市内で記者会見し、2020年代半ばまでの10年程度の防衛力のあり方を定めた「防衛計画の大綱」(防衛大綱)を見直す考えを表明した。ミサイル防衛や南西地域の島しょ防衛の強化などに対応するため、前倒しして来年の改定を目指す。攻撃される前に敵国の基地などを破壊する「敵基地攻撃能力」の保有については現時点では検討しないとした。
現大綱は、大綱に基づき5年間の具体的な装備の導入を定める「中期防衛力整備計画」(中期防)と合わせて13年12月に閣議決定された。19年度からの次期中期防は来年中に策定する予定だ。
首相は会見で「中期防は来年度で期限を迎える。今から次の計画について検討を進めることが必要だ」と述べ、作業を加速すべきだとの認識を示したうえで「前提となる防衛大綱についても安全保障環境の変化に対応し、見直しについて不断の検討を行うことが必要だ」と述べた。首相は3日、小野寺五典防衛相に大綱の見直し検討を指示していた。
大綱見直しに伴う検討課題として、ミサイル防衛や南西地域の防衛に加え、サイバー攻撃への防衛についても触れた。一方で敵基地攻撃能力については「常に現実を踏まえながらさまざまな検討を行っていくべきだ」と前置きしたうえで、「現時点において、保有に向けた具体的な検討を行う予定はない。専守防衛の考え方についてはいささかも変更はない」と述べた。
自民党安全保障調査会は3月、敵基地攻撃能力の保有検討を政府に求める提言を策定した。その際に当時、党政調会長代理だった小野寺氏が中心的に関わった経緯がある。
首相はまた、「非核三原則」について「わが国は非核三原則を国是として堅持する考えであり、改めて法制化する必要はない」と語った。自民党改憲案の国会提出の時期については「今後の道筋は党や国会における議論による」と述べ、自らが示した臨時国会中の提出にはこだわらない考えを改めて示した。
中途半端な敵地攻撃能力を持っても意味がない。それならMDを充実させた方がいい。北のバカ大将は国家の生き残りをかけて弾道弾と核弾頭の開発にまい進した。これが最もコストパフォーマンスのいい方法でその点ではやはりバカ大将、ただ者じゃない。日本が弾道弾はともかく核武装すると言うのはあり得ないとは言えないが、それに近いものがあるのでMDを充実させるくらいしかないだろう。大綱の見直しは地域の情勢が激変しているので当然だろう。でもまあ何よりも政治家が腹をくくらないとねえ。
日本ブログ村へ(↓)