静岡県小山町の富士山須走口7合目付近で見つかった、登山者を混乱させる矢印の落書きについて、県と林野庁などは25日、薬剤でペンキを溶かして落書きを消す方針を決めた。
矢印は本来の登山ルートとは違う方向を指しており、県富士山世界遺産課は「夜間や濃霧の時、間違って進む人がいるかもしれず、憤りを感じる。早急に消したい」としている。
落書きは先月、山小屋の関係者が見つけた。今月18日に町などが現地を調べたところ、42か所に矢印や丸印が確認された。白色のスプレー式ペンキで岩に直接描いたとみられる。
矢印の先には沢や岩場があり、落石があっても身を隠す場所がほとんどない。登山者が誘導されると危険なため、現在は応急処置として山小屋の関係者が付近に立ち入り禁止のロープを張っている。
とんでもないことをするなあ。山では里とは違い見れば分かるような道があるわけではない。悪天候や夕暮れ時などは岩や樹木につけられた道標を頼りに歩くことも多い。特に霧などで視界の利かない時に岩に印された道標一つでどれほど救われる気持ちになるか、それは山を歩いたものにしか分からないだろう。山は里とは違いちょっとしたことが死につながる場合がある。偽の道標で人が死んだらどうするのか。それでもかまわないと思ってがれ場に導くような偽の道標を記すなど未必の故意による殺人のようなものだ。不届きなどというものではない。
日本ブログ村へ(↓)