「中国の政治は北朝鮮と何ら違わない。香港の『一国二制度』は死んだも同然だ」。香港中心部で1日、習近平国家主席に対する数万人規模の抗議デモを主催した民主派団体「民間人権陣線」の区諾軒代表らは黒いTシャツをまとって、こう叫んだ。

 
中国の民主活動家、劉暁波氏が刑務所の拘束を解かれて国内でがん治療を受けているが、「北朝鮮に拘束され、昏睡(こんすい)状態で解放された米国人大学生が帰国後に死亡した事件と、人権侵害の構図は同じ」という。

 
香港で共産党批判の“禁書”を扱ったとして、中国当局に身柄を拘束された経験のある銅鑼湾書店の林栄基元店長はデモ隊の集合地点に姿をみせ、「香港で第2の『劉暁波事件』が明日起きてもおかしくない」と危機感を訴えた。習氏が1日に行った演説で、反乱扇動を厳罰に処す「治安維持条例」の制定を要求したことも不安を倍加。「劉暁波事件」が香港にも改めて暗い影を落とした格好だ。

 
習氏は演説で「香港で愛国主義教育を強化せよ」とも述べた。ただ「治安維持条例」と「愛国教育」の2つは、過去に香港で市民の強烈な反発に遭い、政府が撤回に追い込まれた経緯がある。1日に香港トップの行政長官に就任した林鄭月娥氏には、「厳しい2つの宿題が課せられた」(立教大学の倉田徹教授)形となり、混乱が待ち受ける。

 
沿道にいた親中派の団体と怒鳴り合いになった民主派デモ隊の一部が、「習氏の嘘にだまされるな!」と叫ぶ場面もあった。演説で習氏は「一国二制度」について、「揺らぐことなく堅持する」と述べたが、6月30日に中国外務省は、香港への「一国二制度」の50年間の適用を定めた1984年の「中英共同声明」について「現実的な意義はすでにない」などと事実上、ほごにする考えを示している。

 
1日付の香港紙、蘋果日報は「一国二制度」が終わる30年後の香港に関する民意調査で「悲観的」との回答が46・9%となり、「楽観的」の31・2%を大きく上回ったと伝えた。返還20年を経てもなお、中国への不信感は募るばかりだ。


中国は北のバカ大将の親分だからもっと始末が悪いかもしれない。香港もダメだろうなあ、間違いなくあの体制に取り込まれる。その前に中国共産党一党支配が崩壊すれば話は別だけど崩壊する、すると言いながらどうもそのような様子はなかなか見えない。困ったものだなあ、・・(-。-)y-゜゜゜。


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