8日の日経平均株価は、政府のGDP改正値が市場予想よりも低かったことや現地8日の英総選挙やECB(欧州中央銀行)理事会を前に模様眺めムードが広がり、これに円高が追い打ちをかけて、前日比75円36銭安の1万9909円26銭と反落して取引を終了した。東証1部の出来高は19億8375万株で、売買代金は2兆5299億円。騰落銘柄数は値上がり698銘柄、値下がり1198銘柄、変わらず121銘柄だった。市場は手控えムードが広がり、買い物が薄いなか下げ幅を拡大したようだ。英総選挙の影響は限定的と見ているが、大勢が様子見では動きようがないと打つ手なしのようだ。


8日の東京外国為替市場でドル・円は上値の重い展開となっている。朝方は北朝鮮の地対艦ミサイル発射が伝えられたが動きは出ず、1ドル=109円70-80銭台で推移した。午前8時50分発表の1-3月期実質GDP改定値は前期比年率1.0%増で速報値2.2%増、市場予想2.4%増を大きく下回る結果だったが、やはりドル・円の反応は限定的。その後も英総選挙、ECB理事会、コミー前FBI(米連邦捜査局)長官の議会証言という重要イベントを控え様子見感は強く小動きが継続した。ただ、午後にブルームバーグが日銀の異次元緩和の出口をめぐる議論に関し、時期尚早としていた姿勢を改め市場との対話を重視する方向に修正しつつあると報道。ドル安・円高に傾き一時109円38銭を付けている。


今日の個別はトヨタ、ホンダ、三菱重工、IHIなど輸送機器、機械系が下げ、三菱UFJ、コマツ、パナソニックは1%台と値を上げている。下げも概ね1%前後だった。いずれにしてもこれと言った材料がなくその日その日の出来で動いているようなものだからこんなものだろう。


日本ブログ村へ(↓)