CB1300スーパーボルドールとも今年で4年目、長い付き合いになった。平成25年に今いる教習所の人と知り合って、当時は別の仕事をしていた、話のネタに「大型二輪免許って取れるんですか」と聞いた。あくまでも話のネタで取るつもりなどなかったのだが、「おう、簡単に取れるから来いよ」と名刺を渡されて悪戦苦闘して大型二輪免許を手にした。


大型二輪免許を取ろうと思った理由が、CB1300スーパーボルドールに乗りたかったからで免許を取った時にはCB1300スーパーボルドールに一目ぼれしてしまっていたので免許を取ってすぐにホンダドリームに行って「CB1300スーパーボルドールくれ」と言ったら「マイナーチェンジで新車が出る春まで待ってくれ」と言われて4カ月待ちぼうけを食わされた。


しかし考えてみれば六にバイクに乗ったこともないのに大胆不敵なことをしたものだ。大昔、CM125に2年、そして普通二輪の限定を解除して400Xに半年、バイク歴はこれしかなかった。そんなのがリッター超のモンスターバイクに乗ろうなど暴挙にも等しい野望で納車の日に見送るドリームのスタッフの不安そうな顔が忘れられない。


その後、静岡だ、愛知だ、福井だ、岐阜だ、滋賀だ、京都だと走り回って走行距離は2万8千キロを超えた。よくもまあ乗ったものだと思うが、これは乗り手がいいのではなくてバイクが良いのだろう。


大体普通に乗っていれば尖ったところがない。また乗り手がびっくりするような挙動もない。必ず乗り手に事前に警告してくれる。アクセルを開ければいきなり出るのではなく「行くぞ」と一声かけてから加速する。コーナリングも「ちょっと速いんじゃないの」と事前に警告してくる。乗り味は恐ろしく素直で軽い。そのくせ高速ではどっしりと安定していて直進安定性も素晴らしい。山坂道では右へ左へひらりひらりと身をかわしていく軽やかさを持っている。


世間では「重い、遅い、面白くない」と言うが、別にレースをするわけじゃないし、公道を法定速度+αで走るのは十分すぎるくらいだ。車重とパワーからすればリッター超のモンスターの中では控えめだが、多分サーキットに持ち込んでも結構速いんじゃないか。


最初はいろいろなバイクに乗りたかったので車検を取らずに買い替えようかとか思っていたが、もうこのバイクから離れられそうもない。人生こんなでかい白バイと同じバイクに乗ろうなどとは夢にも思わなかったが、ホンダのスタッフが「CBR1000RRは乗り手を選ぶけどCB1300は乗り手を選びません」と悪意に取ればかなりの罵詈雑言とも取れることを言っていた。


確かにあのバイクを取りまわせる体力さえあれば誰でも乗れるだろう。CB400に乗ると、「バイクはもうこれでいい」と思い込んでしまうそうだが、CB1300スーパーボルドールに乗ると「これ以外には必要ない」と思ってしまう。ホンダもよくぞここまで20年間にわたって熟成してきたものだ。


もっともバイクは趣味のものなので好みによって趣味嗜好は様々だろうし当然良し悪しも様々だろう。バイクで走っていてCB1300ってあまり見かけない。よく見るのはHDとBMW、この2車種はどこに行っても必ずいる。所有者は金に余裕がありそうなおじさんが多い。服装も高そうなつなぎを着ていて僕のようにWMブランドなんてことは全くない。


これ以外のバイクの好みは千差万別、人それぞれだろうか。たまに行き違ったりはするが、売れているという割には見ない。最も売れ方が四輪とはケタ違いだから仕方がないのかもしれない。他に乗りたいバイクはと言ってもアフリカツインくらいだろうか。体力が続くうちはCB1300に乗っていようと思う。


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