クルマのドアを自動で解錠できる、便利な「スマートキー」ですが、その弱点を突いた盗難が海外で発生していることなどから、警察庁が各都道府県警やメーカーに注意を呼びかけています。

スマートキーは、クルマとキーがそれぞれの電波を受信し合って電子IDを照合し、ドアの施錠や解錠、エンジンの始動を行うシステム。2016年に国内で生産された約570万台のクルマに導入されています。通常、キーがクルマの周囲約1m以内になければ作動しませんが、警察庁によると、海外の事例やネット上にアップロードされた動画から、その弱点を利用した、新たな盗難の手口が確認されるといいます。

その手口とは通称「リレーアタック」。クルマから離れた運転者に犯人の一人が接近し、特殊な装置を使ってキーの電波を受信したあと、増幅させた電波を仲間に送信し、電波を「リレー」するというもの。クルマに、キーから発信された電波だと誤認させ、解錠してエンジンをかけた上で、犯行に及んでいるとみられます。

警察庁によると、2016年の自動車盗の認知件数は約11600件で、このうち施錠した状態で被害に遭うケースは7割以上。窓ガラスを割って車内に侵入し、配線を直結させてエンジンをかけたり、クルマのキーの電子的照合システムである「イモビライザー」を特殊な機器で無力化したりするのが主な手口です。

同庁担当者は、20175月現在、リレーアタックによる被害件数は不明としつつも、「2016年春から、リレーアタックが今後、国内で行われる可能性を踏まえて各都道府県警への情報共有を行っており、各メーカーに対しては、リレーアタックに対する対策を検討するよう要請している」と話しています。



昨年、車を買い替えた時にスマートキー装備車だったので「おお、高級車だなあ」と言ったら「ディーラーに「今時、キーで回す車なんて滅多にありませんよ」と言われてしまった。バイクはイモビライザーがついているが、キーでイグニッションを操作する。イモビライザーと言うのは盗難防止装備の代表のようなシステムだが、これを無力化するのに「イモビカッター」と言うのがある。これはイモビライザーを破壊したり回路を遮断するわけではなくイモビライザーに新たにアクセスコードを電子的に追加するものだそうだ。これを使うと簡単にエンジンがかかってしまう。スマートキーはドアの開閉やエンジンの始動を受け付けるアクセスコードを電波か赤外線で車に飛ばすものだからこれを受信する受信機があれば簡単にコードを盗むことができる。狙った車の行動パターンを把握してエンジンを始動する際などにコードを受信してほかの発信機にコピーすれば楽勝だ。ハッカーとハッカー対策もそうだが盗難防止と盗難防止対策破りもいたちごっこが続くんだろう。高級車を所有している方はぜひ気をつけてください。プロの窃盗団は何をしようと狙ったものは必ず盗んでいくのであまり高級車には乗らない方がいいかもしれない。


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