海上自衛隊のヘリコプター搭載護衛艦「いずも」が1日、太平洋側の日本周辺海域で米海軍補給艦の防護を実施した。昨年3月に施行された安全保障関連法で認められた他国軍の「武器等防護」としては初めて。政府は当初、米艦防護を武器等防護の実動訓練として計画していたが、緊迫する北朝鮮情勢を受けて方針を転換。稲田朋美防衛相が実任務として命令を下した。
いずもは1日午前、海自横須賀基地(神奈川県)を出港し、房総半島付近で米海軍補給艦と合流した。四国沖まで約2日間、艦載ヘリコプターで針路前方を上空から警戒・監視するなどの防護を行う見通し。
米補給艦はその後、朝鮮半島周辺で警戒にあたる米軍艦艇に燃料などの補給を行うとみられる。いずもは防護終了後、護衛艦「さざなみ」と合流し、15日にシンガポールで開かれる国際観艦式に参加する。
武器等防護をめぐっては、政府は昨年12月に国家安全保障会議(NSC)で運用指針を決定し、1月には自衛隊単独で図上演習を行うなど準備を進めてきた。
政府高官によると、いずもは今月1日に出港する予定だったため、このタイミングに合わせての米艦防護の日米共同訓練を計画していた。しかし、北朝鮮がミサイル発射を繰り返すなど情勢が緊迫。実動訓練を経ずに「本番」に臨む方針を決定した。
政府は、米軍から自衛隊に対する防護の要請をもとに、4月に開かれたNSCの4大臣会合で計画を承認。これを受け、稲田氏がいずも乗組員に対し、米海軍補給艦に対して武器等防護を行うよう命令した。
いずもは平成27年に就役した海自最大の護衛艦。敵国の潜水艦の所在を発見し、追跡する対潜哨戒に強みを発揮する。海自の「象徴」ともいえる新鋭艦の投入は、安保関連法の施行で日米同盟が新たな段階に入ったことを印象づけるのに最適だとの判断もあったとみられる。
一方、いずも自体の武装は機関砲など最小限にとどまる。「実戦」では随伴するイージス艦などに警護される側だが、今回は単独で米補給艦の防護に就いているとみられる。防護を行う海域も日本海ではなく、北朝鮮による攻撃を想定しにくい太平洋側だ。自衛隊関係者は「今回は、緊迫する情勢に日米で対処していく上でのシンボリックな任務といえる」と説明した。
いずもの装備する武器は高性能20mm機関砲とRAMという短射程ミサイルでいずれも自艦に向かって飛んでくるミサイルを迎撃するもので他艦の防護には役には立たない。ヘリは潜水艦には威力を発揮するだろうけど対艦用にはヘルファイアと言う対戦車ミサイルを改良したものを搭載できるが、射程は10キロ未満でまともな軍艦だと砲やミサイルで反撃を受けて自分がやられてしまう。いいところ小型の武装不審船程度だろう。結論としていずもは空母と同様に、実際は空母なんだけど、自分がイージス艦や他の護衛艦に守ってもらわないと作戦行動を取れないので米艦防護は出来ない。この時期でシンガポールに行くので、「じゃあ、途中までご一緒しましょう」と言うことで日米の連携を示すとともに法律が制定されたのでその実績作りを行ったんだろう。しかし、北朝鮮が現行の体制のまま数年後に核弾頭50発も保有したらどうにもならなくなるだろう。今やるか、日本も核武装するか、弾道弾と核武装が一番コストパフォーマンスに優れていると思うけどねえ。人手も減ることだし、・・(^_-)-☆。
日本ブログ村へ(↓)