太平洋戦争時に米軍が撮影した映像の解析に取り組む大分県宇佐市の市民団体「豊の国宇佐市塾」は30日、旧日本海軍の戦闘機「紫電改」の空中戦を捉えたとみられるカラー動画など11点を公表した。米国立公文書館から入手したもので、塾の織田祐輔さん(30)は「紫電改の空中戦映像が世に出るのは戦後初ではないか。貴重な史料だ」と話す。

 
紫電改は零式艦上戦闘機(ゼロ戦)に代わる主力戦闘機として戦争末期に開発された。映像は30秒。1945年5月4日午前8時ごろ、鹿児島県喜界島の上空で交戦した米軍戦闘機の搭載カメラが捉えていた。当時、長崎県大村市の海軍基地所属だった36機が沖縄戦支援に向かっていたという。

 
塾は2011年から米国立公文書館に保存されている映像の収集を開始。日本への空襲や日本軍との空中戦に関する計26時間分について、日時や場所を特定しながら順次公開している。

 
今回の映像は、宇佐市で13日にある「第13回宇佐航空隊平和ウォーク」で一般公開される。


特攻機の進出援護で喜界島辺りまで出ていたのは343空の紫電改だろう。実機も残っている機体は数少ないが映像も少ない。特に戦闘中の紫電改のクリアな映像は極めて貴重だろう。崩壊していく国を自分たちの命で購って支えようと戦った搭乗員に敬意を表したい。


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