21日の日経平均株価は、米株高やドル高で買いが先行、伸び悩むこともあったが、先物への買いなどで盛り返して前日比190円26銭高の1万8620円75銭と大幅反発だった。東証1部の出来高は18億6244万株、売買代金は2兆2391億円。騰落銘柄数は値上がり1645銘柄、値下がり288銘柄、変わらず83銘柄。市場は、堅調な動きを示し、その背景要因として年金買い観測が根強い。為替はほとんど動いていないが、それが安定化しているととらえることも可能だ。目先は23日の仏大統領選第1回投票、25日の朝鮮人民軍創建85周年というイベントの通過待ちだが、後は決算にらみで個別対応ということになると言う。
21日の東京外国為替市場のドル円相場は、小動きが続いた後、終盤にかけて売られた。欧州情勢を背景にしたユーロ買いの流れが波及した。午後5時現在は1ドル=109円19~24銭と前日比19銭のドル高・円安だった。東京市場始まり、ドル円はやや買い戻され、午前9時前に109円40銭台に上伸した。その後は調整売りに押され、仲値後に109円20銭前後に緩んだ。午後にかけては同水準でのもみ合いが続き、株価が大引けにかけて一段高となるとドル円も109円40銭近辺に強含んだ。終盤は仏大統領選で中道系のマクロン氏がリードしていることが好感され、ユーロ買い・ドル売りが進んだ結果、対円でもドルは下押した。ドル円相場は前日の米国時間にムニューシン米財務長官が税制改革案を近く提示すると述べたことから投資資金がドルに集まり、109円台を回復。また、仏大統領選でマクロン氏が優位となっていることからリスクがやや和らいだと見るようだ。
今日の個別はすべて上げて引けている。コマツが3%台、トヨタ、ホンダ、三菱UFJ、パナソニックが1%台、三菱重工とIHIが1%未満の小幅だった。このところ相場も渋かったのできっかけで大きく買いが入ったのだろう。しかし、東アジア、欧州ともに情勢は流動的で株価も上下を繰り返すだろう。
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