モスグリーンの陸上自衛隊の制服を来年末にも「紫色」に変更する構想が動き出し、現場からは「外資系エアラインの乗務員みたいだ」と不満が噴出している。この構想は、二〇一六年六月に退任した岩田清文陸上幕僚長の「置き土産」と自衛隊関係者は明かす。
なぜ紫なのか。陸海空各自衛隊を一体運用する統合幕僚監部のイメージカラーも紫色。制服は出身母体のものを着用するが、統合幕僚監部では紫色が紋章などに採り入れられている。統幕監部が紫色にしたのは「各制服の色を混ぜ合わせると紫に近くなると言われているので採用された」(統幕長経験者)という。
わざわざ陸自が同じ紫色にする理由を巡っては「統幕長を狙いながら勇退を余儀なくされた岩田氏の独善的な思い入れ」(海自幹部)とみられている。岩田氏は河野克俊統合幕僚長の後継を虎視眈々と狙っていたものの、安倍晋三首相の信頼が厚い河野氏の続投により、夢破れた。海自や空自からも「統合幕僚監部は陸自が仕切るとも受け取れる『衣替え』」と反発の声が上がっている。
制服の色などどうでもいいように思うが、こんなところにも内部のパワーゲームがあるんだなあ。陸自の人に海自と空自のことを聞いたら「海さんは変わってますからねえ。空さんは文字通り空飛んでいるし、・・」と言っていた。海自の人は「いろいろな考え方がありますが、まあ、いいんじゃないですかねえ。アハハ、・・」と笑っていた。陸海空自衛隊の統合運用とか言ってもどこが仕切るんだとか部内のパワーバランスに関する構想はすさまじいんだろうねえ。
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