28日の日経平均株価は、円高・ドル安一服で買い優勢、また3月期末配当の権利付き最終売買日で配当取りや国内機関投資家による配当再投資に伴う先物買い観測も支えとなり、前日比217円28銭高の1万9202円87銭と大幅反発。東証1部の出来高は19億13万株、売買代金は2兆4150億円。騰落銘柄数は値上がり1804銘柄と今年2番目の多さで、値下がり153銘柄、変わらず54銘柄。市場は、為替が落ち着き配当再投資目的の先物買いも下支えになっているが、指数自体はレンジ内の動きで高値保ち合いが続いている。材料面でのフォローがなく下に仕掛けられる可能性があると警戒しているようだ。
28日の東京外国為替市場のドル円相場は、前日に下値を試した反動から買い戻しが優勢となり、1ドル=110円台後半に上昇した。午後5時現在110円68~68銭と前日(午後5時、110円18~18銭)比50銭のドル高・円安だった。東京市場始まりのドル円は買い戻しが優勢となった前日の米国市場の流れを引き継ぎ110円80銭台まで水準を切り上げた。仲値すぎには国内輸出企業のドル売りなどを受け、110円50~60銭台に軟化。その後は同水準でもみ合う展開が続いた。終盤は米金利の動きに伴い、110円50~70銭台で上下した。ドル円は堅調な日経平均株価などに支えられ、買いが優勢だった。ただ、この日の上昇については、前日下げた分のショートカバーの要素が多いそうだ。材料が乏しく前週末に高まった米トランプ大統領の政権運営に対する不透明感が引き続き意識されている。まだトレンドとしては下向きだと言う。
今日の個別はIHIを除いてすべて上げている。IHIは変わらずだったが、この会社は変わらずが多いように思う。もっとも上げたのはパナソニックで3%台、格付け会社の評価が上がったようだ。1%台を超えたのは三菱UFJ、トヨタ、ホンダ、三菱重工、コマツは1%未満だった。日経平均が大きく上げたという割には全体にささやかだと思うが、日本企業自体に特段の好材料があるわけでもないからこんなものだろう。
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