東京都の築地市場(中央区)から豊洲市場(江東区)への移転問題について、小池百合子知事は24日、市場の経済性などを検討する全庁組織「市場のあり方戦略本部(仮称)」を設けると定例記者会見で発表した。経済性を新たな判断材料とする作戦だが、「先延ばし」との批判も上がる。会見では7月の都議選で移転問題を「旗印には考えていない」と述べるなど、トーンダウンした。
小池氏は、豊洲の安全性や安心面の検証を待って移転可否を判断するとし、都議選での争点になるとしてきた。だが、外部有識者の専門家会議は19日、「科学的に安全」と強調。小池氏も都議会で築地との違いを自民党に追及され、「(豊洲は)法的には(基準を)カバーしている」と認めるしかなかった。都関係者によると、小池氏の側近らが「安全よりも事業継続性を争点にすべきだ」と議論の転換を進言したという。
都の試算では、開場時の豊洲の維持管理費は年間77億円で、築地は同16億円(2015年度)。ただ、移転延期による市場業者への補償が3月までで50億円を見込むなど、経費がかさむ。戦略本部では築地での再整備費や両市場の売却益なども検証するが、小池氏の判断時期は不明だ。都議会自民党の高木啓幹事長は同本部について「(判断の)先延ばし以外に考えられない」と批判した。
この知事さんは敵(悪役)を作って政局を仕掛けてその政局に勝って人気を取るというやり方だ。それで自分の与党を作り上げればそれからやりたいことをと言うのだろう。都議会自民党にはこれが功を奏して圧勝した。次にオリンピックは役者が違い過ぎて鎧袖一触だった。そして豊洲は最初はうまく行っているようにも見えたが、だんだん雲行きが怪しくなってきた。飲むための地下水の安全基準を使いもしない地下水に当てはめて騒いでも意味がない。豊洲移転を延期はしたが、形勢は徐々に押され気味になっている。政局と言うのは仕掛けられた側だけではなく仕掛けた方にも刃が向くいわばもろ刃の剣で綿密に先を読んでいかないと自分が痛い目を見ることもある。都知事さんのブレインはどうもあまり優秀とは思えないが、読み違いが多いようだ。事ここに至っては今すぐに移転とは言いだせないだろうから「何とか戦略本部などを立ち上げて、・・」などと言っているが、散々政局に使った豊洲に嚙みつかれたようだ。政治と言うのは政策を打ち出してその政策を誠実に実行していくものだと思うがどうだろうか。
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