トランプ米大統領は16日、ホワイトハウスで急きょ記者会見を開いた。トランプ氏は就任後約4週間で「信じられない」ほどの仕事をしたと成果を誇る一方、メディアの多くが真実を伝えず「フェイク(偽)ニュース」を流していると繰り返し批判。記者の質問をたびたび遮りながら、約80分間にわたって一貫性を欠いた持論をまくし立てる異様な会見となった。
「他にもあなたの局より視聴率が良いところの人たちが待っているから」。トランプ氏は自身に批判的なCNNテレビの記者らの質問をたびたび遮る一方で、保守系FOXニュースの番組を称賛したり、「好意的な記者を見つけたい」と話しながら質問者を指名したりするなど「トランプ節」を全開させた。会見を生中継した複数のテレビ局は終了後、キャスターが大きなため息をつき、米メディアは「歴史上、驚きの瞬間」(CNN)、「メディアを非難、中傷。会見は戦いの場に」(ワシントン・ポスト紙電子版)などと異様さを伝えた。
政権の勢いは陰っている。中東・アフリカ7カ国からの入国を一時禁止する大統領令は司法で「連敗」し、停止中。フリン大統領補佐官が就任前の駐米ロシア大使との電話協議を巡る騒動で辞任した。ホワイトハウス内の不協和音や大統領選中に陣営がロシアと接触していた疑惑も報じられ、緊急会見には反転攻勢を狙うトランプ氏の焦りがにじんだ。
トランプ氏は「正直に言えば、私は混乱を引き継いでしまった。国内外での混乱だ」と話し、現在の混乱はオバマ前政権から引き継いだと主張。ホワイトハウス内のゴタゴタなど政権の混乱ぶりが連日報じられていることについて「テレビをつけて、新聞を開くと混乱の報道を目にするが、まったく逆だ。政権はよく微調整された機械のように運営されている」と反論した。
逆に、「経営不振のニューヨーク・タイムズ紙」「今日のウォール・ストリート・ジャーナル紙は同じぐらい恥ずべきものだ」などメディアを個別に攻撃。フリン氏や陣営とロシアとの関係に質問が及ぶと「フェイクニュースだ」と怒りをぶつけ、情報機関からの情報漏れを調査する考えを示した。しかし、情報機関から漏れたとみられる情報を基にした報道が「フェイクニュースなのか、情報漏れか」と問われると、「情報漏れは完全に本当だ。(しかし)ニュースは偽だ。なぜなら多くのニュースは偽だからだ」などと独自の主張を展開。「私は(報道の)論調を見ている。憎しみに満ちた論調だ」と不満を表明し、自身に好意的でない報道が偽ニュースだとの認識をにじませた。
トランプおじさん、大丈夫かね。この人、本当に政治や国際情勢が分かってものを言っているとは思えないんだけど、・・。また、米国大統領と言う立場がどういうものか理解しているとも思えない。側近が調整を取ってやらないとそのうちにとんでもないことが起きるかも、・・。
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