16日の日経平均は円相場の上昇を背景に主力株を中心に売りが広がり、日経平均株価は前日比90円45銭安の1万9347円53銭、東証株価指数(TOPIX)は2.62ポイント安の1551.07と、ともに反落した。銘柄の52%が値下がりし、値上がりは39%。出来高は20億2794万株、売買代金は2兆2549億円だった。日経平均株価は終日、軟調な値動きだった。朝方は前日の米国株高を下支えに小幅安水準での値動きが目立った。しかし、前場中盤から為替相場が円高に振れたのに合わせ、株価指数先物に仕掛け的な売りが持ち込まれ、日経平均も下げ足を速めた。その後も反発力は弱く、マイナス圏での推移が続いた。日経平均は今年に入り、1万9500円近辺が上値抵抗線となっている形。外国為替市場でドル高・円安の一服感が台頭している状況では心理的な上値めどが近づくに連れて利益確定売りや仕掛け的な売り注文が増えやすい環境だ。2016年4~12月期の決算発表もほぼ終え、手掛かり材料が不足気味だそうで上値抵抗線を突破する勢いは鈍りがちだ。株価は上値の重さが意識され始めており、市場はしばらくは値固めが必要と言う。
16日の東京外国為替市場のドル円相場は、前日の海外市場で心理的節目の1ドル=115円台に届かなかった影響から積極的に上値を追う動きはなく、114円台を中心に上値重く推移した。午後5時現在113円94~95銭と前日比53銭のドル安・円高だった。東京市場の始まり、ドル円は114円10~30銭台で推移した後、114円台を挟んだ取引に水準を切り下げた。午前11時すぎには日経平均株価の下落に伴い、113円70銭台まで軟化し、しばらく同水準での安値もみ合いが続いた。欧州勢が参加し始める終盤には一時114円台をつけたものの追加材料に乏しい中で上昇幅は限られた。今夜は米国の住宅着工件数が発表される。米金利の急騰などによる住宅関連指標のさえない状況がどの程度続くか注目したいそうだ。同じく今夜発表のフィラデルフィア連銀製造業景況指数と米週間新規失業保険申請件数が合わせて良好でも前日に乗せられなかった115円台をつけるのは難しいそうだ。
今日の個別は三菱UFJ以外は全部マイナスで引けた。三菱UFJは1%未満ながら値を上げている。下げ幅が大きいのは三菱重工で2%台、IHIも1%台で重工系はいけないようだ。トヨタ、ホンダ、コマツ、パナソニックは1%未満でこれは日経平均の煽りだろう。ところで東芝は東証1部から2部に降格だが、あれだけの大企業も方向を間違えるとこうなるようだ。どうもWHの買収がいけなかったようで積極的に買収話を持ち掛けた丸紅が値を吊り上げておいて離脱したのは許しがたい裏切り行為だと言う。結局東芝は34年も原発建設から遠ざかっていて錆び付いたもぬけの殻のWHを6600億円の大枚をはたいて買収し、出来もしない工事を受注して炎上してしまったんだそうだ。先を見る目がないと超巨大企業も何時倒れるか分からないなあ。
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