為替の円安・ドル高や前日の米国株高を受けて8日の東京株式市場は買いが先行して取引が始まった。前場後半には当面の利益を確保する売りが厚みを増す場面があったものの午後には再び買いが優勢となった。日経平均株価は一時値下がりに転じたが、午後には強含み終値は1日以来1週間ぶりに1万9000円を回復した。市場参加者の最大の注目材料は10日に予定される日米首脳会談。8日の日経平均は上昇したが、首脳会談の結果次第では円高・ドル安が急速に進むリスクがあり株式の買いには慎重にならざるを得ないそうだ。このため週内は円高への警戒感が強いと見られ円高が業績悪化につながる輸出関連株を中心に上値は重くなりそうだ。日経平均株価は前日比96円82銭高の1万9007円60銭、東証株価指数(TOPIX)は8.00ポイント高の1524.15とともに反発した。出来高は16億4171万株だった。


8日の東京外国為替市場のドル円相場は終盤にかけて米金利の上昇を背景にした買いが入り、1ドル=112円台前半に値を戻した。午後5時現在は、112円35~35銭と前日比25銭のドル高・円安だった。東京市場の始まり、ドル円は112円20~30銭前後で推移。午前9時以降は堅調な日経平均株価や日銀の国債買い入れオペを受けて112円50銭台まで値を上げた。しかしその後は112円台半ばの水準を大きく上抜けなかったことから短期筋が売りを出したようで、正午前には112円付近まで下押された。一方、下値では値頃感による投資家の買い意欲も強く、午後は総じて買い優勢の展開。終盤には時間外取引での米長期金利の上昇を手掛かりに112円40銭台まで回復した。10日の日米首脳会談を控え、どちらかといえば、ポジションを手仕舞う動きが優勢らしい。ただ、中長期的にはドル円は上昇するそうで、しばらくは方向感に乏しい相場が続きそうだ。


今日の個別では三菱重工だけが1%未満ながら値を下げた。MRJ納期遅れが響いているのか。それ以外は全部上げている。IHI、コマツ、パナソニックは1%台、トヨタ、ホンダ、三菱UFJは1%未満の小幅だった。この先の相場模様はトランプおじさん次第と言うことになるだろう。おじさんが日本に手厳しければ当面株価は下げるだろうし、さほど厳しいことを言わなければ株価は上げるだろう。いずれにしても米国次第だが、日経平均が2万円を抜くことはないと思う。1万9500円程度が天井ではないだろうか。


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