中国初の空母「遼寧」が26日、ミサイル駆逐艦など5隻とともにバシー海峡を通過、南シナ海に入った。南西諸島から台湾などを結ぶ「第1列島線」を突破して南シナ海に到達するのは初めてで、専門家は「明らかに米国への挑発行為で、軍事衝突につながりかねない」と警鐘を鳴らす。

 
遼寧は25日午後8時(日本時間同9時)、台湾の防空識別圏の外側南東約20キロのバシー海峡に到達。26日には台湾本島南端から南シナ海に入り、同日午後2時、台湾が実効支配する東沙諸島の南東沖を航行した。

 
遼寧は2013年11月にも駆逐艦など4隻を伴い南シナ海で訓練を行っているが、その際は台湾海峡を通過した。今回は第1列島線を突破して太平洋に進出、台湾の東部を回り込むように南シナ海に入った形だ。

 
中台で軍事衝突が起きた場合、中央山脈に遮られた台湾東部は「戦略予備」の役割を果たすといわれる。今回、台湾は後ろ側からも脅威にさらされたことになる。

 
中国外務省の華春瑩報道官は26日、「遼寧の訓練は国際法と国際慣例に適合している」と正当性を強調した。

 
だが、国際政治学者の藤井厳喜氏は「今回の中国の行動は、南シナ海を力で領海にしようという軍国主義を誇示するための“デモンストレーション”といえるだろう。第1列島線を突破して南シナ海に入ったのは、米軍基地に対する脅しだ。こうした挑発行為が続くことは、米国にとっては引くに引けない状況を作り出されていくことにほかならず、米中の軍事衝突の危険はさらに高まったといえるだろう」と語っている。


本気で中国が米国を挑発して威迫するなら一度つぶしてしまった方がいいだろう。まあやるのは勝手だが、どう考えても中国海軍が米海軍と正面から対抗できるとは思えないが、・・。


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