東京都の小池百合子知事(64)が2日の定例会見で、2020年東京五輪・パラリンピックのバレーボール会場の見直しについて、知事が意欲を見せる「横浜アリーナ」(横浜市)代替案が厳しい状況となったことで「大山鳴動(たいざんめいどう)してねずみ一匹(大騒ぎしたわりには結果が小さいことの意)」とのことわざを用いて質問した記者に、珍しく怒りを露(あら)わにする場面があった。質問を逆手に「ねずみどころか、大きな黒い頭のねずみがいっぱいいることが分かった」と最後まで怒りが収まらない様子だった。

 
会見開始から35分すぎ。新設の「有明アリーナ」(江東区)と都が提案した「横浜アリーナ」の選択となっている東京五輪バレーボール会場について、ある記者が「見直しを検討されてきた(ボート・カヌー、競泳の)2つの施設について、他の施設に移すことができなかった。横浜案も難しい状況にある。『大山鳴動してねずみ一匹』と言いますか…」と質問を切り出すと、小池知事の表情がみるみるうちに険しくなった。発言中に「ちょっと、それは失礼なんじゃないですか!」と制止。“異変”を察した記者は「あっ…ご苦労もあったとは思いますが」とひるみながらも「横浜が難しいとなれば、知事としてはある種の挫折となるのでは?」と続けた。

 
小池知事は怒りをにじませ「それは当たりませんね!」とピシャリ。9月に本格的にスタートした五輪施設見直しによって、現時点で約400億円の整備費を削減した成果を念頭に「このまま行くと(コストが)どんどん膨らんでいたと思います。誰が歯止めをかけるんですか。IOC(国際オリンピック委員会)でしょうか、組織委員会でしょうか? 結局は都民の皆様に費用の負担がかかるということで、都の責任ある人がやらなくてはならなかった」とたたみかけた。

 
さらに怒りは、“犬猿の仲”と言われる組織委の森喜朗会長(79)に飛び火。「お金の部分で言えば(これまでに)2000億円削られたという方もおりますけど、そこからさらに削った部分があり、その部分を見過ごしてらしたのではないか」と、森氏が先月末の4者協議で大会経費2000億円を削減したと自慢げに語ったことを皮肉った。

 
8月の就任以来見たことのない知事の剣幕に、静まり返る会見場。五輪会場見直しをめぐっては、組織委や国内外の競技団体から猛反発を受け、四面楚歌(しめんそか)の小池氏だが、「ねずみどころか、大きな黒い頭のねずみがいっぱいいることが分かったじゃないですか。入札の方式はどうなのか。これから頭の黒いねずみをどんどん探していきたい」と最後は“抵抗勢力”への闘志をむき出しにして、会見場を後にした。


まあ、言われて怒ると言うことは思惑とは違って描いた通りの結果が得られなかったと言うことなんだろうな。バックに支持母体のないこのおっかさんにしてみれば生き残る道は時代劇の悪代官、越後屋を次から次と探し出してばっさばっさと切り捨てて世間の喝さいを得ようと言うことなんだろうけどいずれがアヤメ、同じ穴の狢なんだからあまり正義の味方ぶってけんかし過ぎると足元をすくわれるかも、・・。


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