ロシア軍が北方領土に最新鋭ミサイルシステムを配備したのは、北方領土を自国領と位置づけ、その戦略的な重要性をアピールする狙いがある。日本との平和条約交渉が活発化する一方で、独自に国防上の利益を追求していく姿勢を鮮明にした。また、トランプ米次期大統領への政権移行で国際政治が流動化する中、軍事力を改めて誇示しようとする狙いもありそうだ。
プーチン露大統領は9月の記者会見で、平和条約を巡る日露交渉に関連し、「安全保障上の問題がある」と述べ、領土問題について協議する際、ロシアの安保を考慮しなければならないとの考えを示していた。
プーチン露大統領は9月の記者会見で、平和条約を巡る日露交渉に関連し、「安全保障上の問題がある」と述べ、領土問題について協議する際、ロシアの安保を考慮しなければならないとの考えを示していた。
ロシアは千島列島を極東の防衛線と位置づける。その中で、北方領土周辺はロシア軍にとって太平洋への出入り口だ。日ソ共同宣言(1956年)に盛り込まれた歯舞・色丹の「引き渡し」すら、国防上、影響を与えかねないとの考えがある。
ロシアは千島列島中部の松輪島(ロシア名・マトゥア島)に太平洋艦隊の新たな基地を設立することを決めている。国後・択捉両島ではすでに軍駐屯地の整備が活発化しており、千島列島の軍事化が進んでいる。
背景にあるのが、米韓両国が在韓米軍に配備すると決めた終末高高度防衛(THAAD)ミサイルとみられる。ロシアは、北大西洋条約機構(NATO)が東欧で運用を開始したミサイル防衛にも猛反発している。
戦争で分捕った領土を返すなど通常はあり得ない。北方領土もその類だから戻って来ると言うこと自体が奇跡に近い。沖縄や小笠原を返還した米国は極めて紳士的だが、基地の機能さえ維持できればこれと言った利益のない沖縄を抱えておく必要はないと言う判断だったのかもしれない。また日本は下僕のように忠実だし、・・。日露の関係が日米のようなものならどうだろう。それでも難しいかもしれない。そう言えば尖閣諸島周辺をロシアのヘリが飛んだと言う話があったが、これも領土問題に対する威迫の一種だろうか。
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