昨日、60代後半の方が普通二輪小型AT限定の検定をパスして目出度く卒業された。この方とは何度か話をしたが、「一本橋がうまく行かない」と嘆いていた。見ていると確かに落ちてばかりいた。
橋に乗っても減速もしなければステアリングを振らずに固定したままなのですぐに落ちてしまう。「乗る時はちょっと勢いをつけて乗ってその後は軽くブレーキを掛けながらステアリングを左右に振りながら走った方が良いですよ」と言うと「力が入ってしまってうまく振れない」と言う。また、「年のせいかバランスを取り難い」とも言っていた。
それでも何とか卒業できたことは良かったと思う。検定前に、「4秒くらいならなんとか行けそうです」と言うので「それで十分ですよ」と言っておいた。二輪の免許を取りに中高年の方が結構見えるが、「暗くなると視界が効かない」「バランスを取り難い」「速度についていけない(教習所のコースの中を走るのに速度についていけないってどういうことだ)」なんて言うのが多い。
女性も見えるが、「体力的に無理だ」と言って途中で断念する人もいる。何かの雑誌で、「新しいライフスタイルを楽しんでみませんか」なんてのにバイクがあるんだろうか。バイクと言うのは傍から見ているとさっそうとした爽快感があるが、乗ってみると結構条件が厳しいし、体力や忍耐力も求められる。その辺は四輪とはかなり条件が異なる。
最近、高齢者の事故が問題になっているが、認知症などの病的なものだけでなく老化による運動能力、動体視力、危険予知能力の低下などによる事故も問題だと言う。まだあからさまに自覚できるような衰えはないが、こうした能力の低下は自覚症状がないという。「敦盛」ではないが、老いは誰にも必ず平等にやって来るものでその時、運転免許だけではなく自分の生き方をどうするかそれは考えておかなくてはいけない問題なんだろう。最近は認知症で車で徘徊なんて記事を見るが、そのうちにバイクで徘徊なんて記事が出るんだろうか。うーん、・・・。
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