中国国防省の報道官は27日、日本の周辺空域を飛行する中国機に対し、自衛隊機が危険な監視活動を行い、中国機の安全な飛行だけでなく両国関係を危険にさらしていると述べた。
日本の防衛省は今月、4~9月の航空自衛隊戦闘機による中国機への緊急発進(スクランブル)は407回だったと明らかにしている。これは前年の同じ期間と比べ2倍近い数字だ。
「中国に対してこのようにしばしば行われる偵察は、中国軍の通常訓練を妨害するだけでなく、中国の安保上の利益を損なう」と、中国国防省の報道官は述べた。
中国機と遭遇した際に自衛隊機は火器管制レーダーのスイッチを入れるなど「プロらしからぬ危険な」行為を行っていると報道官は指摘した。
また報道官は日本周辺での中国機の飛行について、国際法の完全な範囲内で行われている標準的な航空演習だと主張。日本の行きすぎた対応は事故を招きかねず、両国関係を危険にさらすものだと述べた。
世界で最も抑制的な武力集団である自衛隊が危険なことなどするはずもないが、中国はあの手この手で非難を繰り返している。以前にあった空戦一歩手前の機動も中国が仕掛けたものだろう。ただ、日本はこうしたことに敢えて反論せずに沈黙を保っているが、その功罪はいかがなものだろう。戦前の外務省はあの陸軍も青くなって引いてしまうほど強硬だったと言うが、今は借りてきた子猫のようになってしまった。しかし、国際社会では、「波風立てたくない」は通用しない。
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