静岡県警と警察庁は13日、一部の高速道路の最高速度を現行の時速100キロから110キロに引き上げる試行を、新東名高速道路の新静岡インターチェンジ(IC)―森掛川IC(50・5キロ)の区間で実施すると発表した。2017年度中の開始を目指し、結果次第で120キロへの引き上げを検討する。試行期間は、季節による影響も見るため、最短でも1年間は必要とする。警察庁によると、東北自動車道の花巻南IC―盛岡南IC(30・6キロ)の区間でも試行を行う。
国内最初の高速道路である名神高速が開通した1963年以降、最高速度を引き上げるのは初めて。トラックなどの大型貨物車は対象外で、80キロのままとなる。道路標識の新設工事などが終了した後、試行を始める。
新東名の御殿場ジャンクション(JCT)―浜松いなさJCT(144・7キロ)はカーブや勾配が緩やかで、120キロでも安全に走行できるよう高規格で設計されている。静岡県警や県公安委員会などは今後、事故の発生状況などを検証した上で、ほかの新東名への試行区間の拡大や、最高速度を120キロまで引き上げるかどうかを検討する。
2区間は事故率が低いことなどから静岡、岩手両県の公安委員会が選定した。新静岡IC―森掛川ICは3車線部分が上下線の56・9%を占める上、濃霧など悪天候による臨時速度規制の回数がほかの静岡県内の新東名の路線部分と比べて少ない。花巻南IC―盛岡南ICは上下線とも片側2車線。
静岡県内の新東名のような高規格区間はほかに、関越道や常磐道、東関東道、東名、九州道にもある。
警察庁や国土交通省は、実際の高速道路では多くの車が100キロ以上で走っている現状などを踏まえ、大学の専門家を含めた研究委員会で、最高速度の引き上げについて議論。委員会は高規格区間の一部では最高速度を見直しても安全は維持できると提言していた。
■静岡県知事「本格導入を」
警察庁が13日、新東名高速道新静岡―森掛川インターチェンジ間での最高速度引き上げの試行を公表したことについて、川勝平太知事は「新東名は高速機能を発揮しうる土木技術の芸術。最大限に生かす最高速度の引き上げについて、以前から国に提案してきた」と歓迎し、「本格導入に向けた取り組みが進むことを期待するとともに、利用者には安全運転を心掛けるようお願いしたい」とするコメントを出した。
警察庁が13日、新東名高速道新静岡―森掛川インターチェンジ間での最高速度引き上げの試行を公表したことについて、川勝平太知事は「新東名は高速機能を発揮しうる土木技術の芸術。最大限に生かす最高速度の引き上げについて、以前から国に提案してきた」と歓迎し、「本格導入に向けた取り組みが進むことを期待するとともに、利用者には安全運転を心掛けるようお願いしたい」とするコメントを出した。
新東名はバイクでよく走るが、確かにこの区間は3車線で直線が多く道幅も広くて走り易い。通常100~110キロくらいで流しているが、四輪は横をバンバン抜いて行くので120~140くらいで流れているのだろう。軽も結構かっ跳んでいく。ただ、トラックは90キロ前後で追い越したり追い越されたりしているのでこれがネックだろう。規制速度を10キロくらい上げても流れはほとんど変わらないだろう。新東名は140キロで安全に走行できるように設計されているというが、全線120キロ、一部条件のいいところは140キロくらいにすればいいのではないか。その代り速度の取り締まりはオーストラリアや一部の欧州の国のように制限速度を超えた時点で違反で取り締まる。もっとも速度計の誤差があるので10キロ程度で御用としたらどうだろう。最高速度140キロになると結構わがもの顔に走っている軽はもうすべてアウト、普通車でも140キロ以上で走るのはしり込みするドライバーも多いだろうから一部の飛ばし屋さんの独壇場か。でも150キロ以上はすべて御用となれば大体130キロ前後で走るんじゃないだろうか。もっとも大型貨物が車線を塞ぐのでこの対策も必要だろう。最近、高速でかっ飛んでいるのは業務用のワゴンとミニバンに内外の高級車でスポーツカーがすっ飛んでいくのはあまり見かけない。スポーツカー自体滅多に見かけなくなった。バイクは高齢者が多いせいか、押しなべて大人しい。夜間はトラックの通行が多くなるだろうからさらに速度は落ちるだろう。規制速度が120キロに引き上げられても交通の流れはそう大きく変わらないのではないだろうか。
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