国と成田国際空港会社、千葉県、地元自治体で構成する「四者協議会」(会長・森田健作千葉県知事)が27日午後、千葉市内で開かれ、国と空港会社から、空港の南東側に長さ3500メートルの新滑走路(第3滑走路)を建設するなど成田の機能強化案が示される。
また、騒音緩和のため設定されている航空機の夜間離着陸制限時間を、現在の午後11時~翌午前6時から午前1時~同5時に3時間短縮する、運用時間延長案も提示される。
機能強化案を基に今後、国、空港会社は県、地元自治体と本格的な協議に入り、合意後、具体化に向けた手続きに着手する。
新滑走路整備が予定通り進めば、発着容量は年間約30万回から同約50万回となり、欧州やアジアの主要空港と肩を並べる。空港会社は、容量を確保することで、アジア路線を中心に今後も増加が予想される航空需要を取り込み、空港間競争で生き残りを図る。
空港拡張の柱は(1)第3滑走路の建設(2)現存のB滑走路(2500メートル)を北側に延伸し、大型機の離着陸にも無理がない3500メートルとする―の2点。芝山町を中心とした地域に建設する第3滑走路と、成田市北部側に延伸するB滑走路は一体で運用し、合わせて年約34万回程度の発着容量を確保する。
運用時間の延長は深夜、早朝便を運航する格安航空会社(LCC)や、当日中に目的地に到着できるかどうかが重要な貨物便運航会社の要請に基づき提案。24時間運用をしているアジアの主要空港や、国際線の発着枠拡大が進む羽田空港などのライバルと競争できる基盤づくりを目指す。
成田空港も変わったねえ。あの成田闘争とは一体何だったんだろう。一時期、外国から来た人に、「日本は戦争でもやっているのか」と聞かれた。「なぜだ」と言うと「成田空港の警戒は異常だ。戦争でもしていなければ考えられない」と言うようなことを言っていた。言われてみれば何重にもバリケードに囲まれ大量の機動隊員が警備していた。戦争と言われても仕方がないだろう。今では復活した羽田に抜かれてしまったが、羽田は地理的には条件がいいが、滑走路が短いという問題がある。米帝のアジア侵略の足掛かりとなる成田空港建設絶対反対などと言いずい分血が流れたが、何とも愚かしいことだった。いずれにしても空港の拡張について問題もなく行えると言うのはいいことだ。
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