沖縄県の米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設を巡り、政府が翁長(おなが)雄志(たけし)知事を相手取った違法確認訴訟の判決が16日、福岡高裁那覇支部であった。
多見谷寿郎裁判長は国側の主張を認め、翁長氏が移設先の埋め立て承認を取り消した処分について、撤回しないのは「違法」と判断した。辺野古移設を巡る国と県の対立で、司法判断が示されたのは初めて。
翁長氏は2015年10月、仲井真弘多(ひろかず)前知事が行った辺野古沿岸部の埋め立て承認を取り消した。石井国土交通相は今年3月、翁長氏に対し取り消しの撤回を求めて是正を指示。政府は今回の訴訟で、指示に従わない翁長氏の対応を「違法」と主張していた。
一方、県側は「前知事の埋め立て承認には、環境保全を考慮していないなどの法的な瑕疵(かし)があり、職権による承認の取り消しは適法だ」と反論していた。
総務省によると、国が地方自治法に基づいて違法確認訴訟を起こしたのは初めて。今回は7月の提訴から2回の口頭弁論を経て、約2か月でのスピード判決となった。
辺野古問題での初めての司法判断だが、常識的に考えて妥当な判断と思うが、・・。少なくとも辺野古に移設した方が基地の危険性は下がる。沖縄県知事の埋め立て承認取り消しは要は基地を作らせないが根底にあるのだからこれは法律論ではなく思想信条の問題になる。また国と地方は対等とは言っても国家の専権事項に関して地方自治法を盾に取って干渉するなら国家が成り立たない。まあバックにサヨクがついて知事になったんだから仕方ないがねえ、・・。
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