9日の日経平均株価は、総理と日銀総裁の会談が材料視されて買いが入ったが、日銀総裁が、特別な話題はなかったと言うと上値が重くなり、前日比6円99銭高の1万6965円76銭と3日ぶりに小反発。東証1部の出来高は17億6469万株、売買代金は2兆1662億円。騰落銘柄数は値上がり739銘柄、値下がり1082銘柄、変わらず153銘柄。市場は、首相・日銀総裁会談を受け、先物に思惑買いが先行したが、結果的に何も起こらなかった。一方で日銀のETF買い思惑は続き、相場をサポートした格好だ。為替も一時よりは落ち着いている。ただ、来週は日米金融イベント待ちとなり上にも下にも行きづらいと困惑気味のようだ。


9日の東京外国為替市場のドル円相場は、前日の米国時間に買われた反動で売り優勢となった。午後5時現在、1ドル=102円20~20銭と前日比61銭のドル高・円安だった。始まり、ドル円は、102円30銭前後で推移。午前9時以降は日経平均株価の下落や北朝鮮の核実験報道を受けてじり安となり、一時102円を割り込んだ。しかし、正午ごろに黒田日銀総裁と安倍首相が会談すると伝わると日銀の追加緩和期待が浮上して102円20銭前後まで買い戻された。その後、黒田総裁が会談後に外国債券の買い入れについて、そういう話は全くなかったと述べると再び102円近辺に水準を下げたが、下値は堅く終盤にかけて水準を戻した。欧州投資家が本格的に参入してくると再びやや値を下げた。ドル円は、102円近辺になると反発がみられたものの、102円を大きく割ると101円70銭付近まで急落する可能性があるそうだ。9月の米利上げ期待が後退したため、ネガティブな材料に反応しやすくなっている。利上げや日銀の追加緩和を連想させる発言などがないと上には行きづらいそうで、下値不安が続きそうだと言う。


今日は下げたのは自動車関連のトヨタとホンダ、いずれも1%未満の小幅な下げだった。上げたのはIHIが2%台、コマツが1%台、三菱重工、三菱UFJ、パナソニックは1%未満の小幅だった。当面相場の動きは鈍そうだと言う。


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