国産初の小型ジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」が空調システムの不具合で米国移送を中断した問題で、開発主体の三菱航空機が国内での試験飛行を今週後半にも再開することを検討していることが6日分かった。部品の改修後、再び同システムなどで異常が生じないかを確認したい考えだ。
三菱航空機は米西部ワシントン州モーゼスレークの「グラント郡国際空港」に試験飛行の拠点を開設。8月27日にはMRJが愛知県豊山町の県営名古屋空港を離陸し、米国に向かった。しかし、空調の監視システムで不具合が発生。28日も同様の異常が見つかり、2日連続でUターンする異例の事態に陥った。その後、飛行を取りやめていたが、不具合の原因究明で一定の進展があった模様。関係者は「飛行再開の準備を進めている」としている。ただ、米国に移送するには、経由地のロシアなどの航空当局から空港使用の許可を取り直す必要もあり、米国入りは9月下旬以降にずれ込む見通しだ。
移送先のグラント郡国際空港は、ボーイングなど他の航空機メーカーも試験飛行の拠点として活用している。三菱関係者は「しっかりと問題に対処し、少しでも早く飛ばしたい」と話している。
今はシステムを一括して外注してしまうのだろうからトラブルがあっても開発元でも分からないのかもしれない。システムがどうこうよりもセンサー系のトラブルではないかと言う気がしないでもないが、いずれにしても改善方向に進んでいるのか結構なことだ。
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