稲田朋美防衛相は24日午前の記者会見で、3月に施行した安全保障関連法に基づく自衛隊の訓練を行う準備が整ったと発表した。自衛隊は今秋実施予定の米軍との共同統合演習「キーンソード」で安保関連法で定められた新事態を想定した訓練を行う方向で調整する。また、11月中旬以降に南スーダンでの国連平和維持活動(PKO)に派遣する予定の陸上自衛隊部隊に駆けつけ警護などの新任務を付与するため、9月中旬から準備訓練を行う。
政府は安保関連法が施行されて以降、同法に基づく教材作成や教官養成を行ってきた。有事にはらない「グレーゾーン事態」で米軍を守るため武器使用を行う「武器等防護」を除く新任務に関しては訓練の準備を24日までに終えた。
自衛隊独自で集団的自衛権行使を想定した訓練などを行うほか、キーンソードなど日米共同訓練でも集団的自衛権を行使できる存立危機事態など新たな事態に基づく訓練シナリオを導入する方針だ。
一方、新たに南スーダンに派遣される部隊に付与される駆けつけ警護は、離れた場所で武装勢力に襲われた非政府組織(NGO)職員などを救援する任務。治安悪化などによる緊急時に他国軍と協力して宿営地を守る「共同防衛」も行う。
安保関連法ではPKO派遣部隊が現地の監視・巡回を行う「安全確保業務」も可能となった。だが、南スーダンに派遣されるのは監視・巡回などを行う歩兵に当たる普通科部隊ではなく、施設部隊であることから今回は見送った。
派遣部隊は東北方面隊第9師団(青森市)の第5普通科連隊を中心に編成される見通し。PKO派遣に向けた通常の訓練は25日から始まるが、新任務に関連した訓練は9月中旬ごろとなる。
別に自衛隊だけじゃなく、日本のお役所はすべからく不備は運用で調整が大好きだが、人の命がかかっているこの手のことは不備は運用で調整だけは止めてもらいたい。行政がしっかり締まりをつけてやらなければ現場は浮かばれない。
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