16日の日経平均株価は、前半は小幅高だったのが、後半は1ドル=100円台前半という急激な円高で大きく値を落として、前日比273円05銭安の1万6596円51銭と大幅続落。円高進行を受けて後場に一段安となり、安値引けした。東証1部の出来高は16億1458万株。売買代金は1兆9787億円。騰落銘柄数は値上がり217銘柄、値下がり1672銘柄、変わらず83銘柄。市場は、株式の為替離れも言われていたが、1ドル=100円近辺となると意識せざるを得ない。材料不足でもあるので明日も為替にらみとなるだろう。100円割れとなれば、さらにもう一段の下落が懸念されると為替に神経を尖らせている。


16日の東京外国為替市場のドル円相場は、午前中に進んだドル売りが一巡した後、再び下値を試す展開となり1ドル=100円台前半で取引された。終盤は小幅に買い戻され、100円30銭付近での値動きとなった。午後5時現在、100円31~32銭と前日比76銭のドル安・円高だった。始まり、101円20銭前後で推移したドル円は、小幅高で始まった日経平均株価が値を消したことから徐々に下落。正午前にストップロスを巻き込んだ投機的な売りが重なり、100円30銭台に水準を切り下げた。同水準で小動きした後、午後にかけて一時100円60銭近辺まで買い戻されたが、再びじり安となり、100円10銭台に軟化。終盤は値頃感から買い戻す動きもみられ、100円30銭前後に浮上した。市場は、最近の低調な米経済指標を受けた早期利上げ観測の後退や日銀の金融政策の限界が意識されていることでドル売り・円買いの動きが強まっていると見るようだ。100円割れが視野に入りつつある中、目先は今夜発表される7月の米消費者物価指数に注目が集まっているようだ。


今日値を上げたのはパナソニックだけだが、0.01%ということだった。それでも上げたのは立派だろう。トヨタ、三菱重工、IHI,三菱UFJは1%台、ホンダとコマツが1%未満でドル安が危機的な状況の割には下げ幅が小さい。100円を割り込むとどっと崩れ出すだろうか。


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