外務省の杉山晋輔事務次官は5日、沖縄県・尖閣諸島周辺の領海に中国海警局の「海警」が侵入したとして、中国の程永華駐日大使を外務省に呼び、厳重に抗議した。
公船侵入で大使を呼び出して抗議するのは異例。
第11管区海上保安本部(那覇市)によると、同日午後、尖閣諸島の領海に中国の漁船が入ったのに続き、海警も領海に侵入。漁船と海警が同時に領海に入ったのは初めてで、海警は漁船の周囲を行ったり来たりする動きを見せたという。
外務省は抗議の理由について「海警が漁船に法執行活動を行うことで、わが国の主権を侵害する恐れがあった」と説明している。
杉山次官は同5時10分ごろ、程大使に「尖閣諸島領海への侵入や活動は、わが国主権の侵害であり、断固として認められない」と抗議。これに対し、程大使は「中国固有の領土で問題ない」との従来の立場を強調した。
中国の公船が単独で領海に侵入するのと漁船の後を追って侵入するのでは全く状況が違う。漁船と公船は示し合わせて領海に侵入しているのだろう。中国の尖閣対策も新しい段階に入ったのかもしれない。注意を要する。
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