舛添要一前東京都知事の辞職に伴う都知事選(31日投開票)で、産経新聞社は23、24両日、電話世論調査を実施し、取材を踏まえて終盤情勢を探った。元防衛相の小池百合子氏(64)がリードを保っており、元総務相の増田寛也氏(64)=自民、公明、日こ推薦=が追う展開となっている。ジャーナリストの鳥越俊太郎氏(76)=民進、共産、社民、生活推薦=は伸び悩んでいる。まだ投票先を決めていない約3割の有権者の動向も注目される。
小池氏と増田氏の間で17年ぶりの分裂選挙となった自民党。組織的な支援を受ける増田氏が同党支持層の4割弱を固め、前回調査(16、17両日実施)で後塵(こうじん)を拝していた小池氏をわずかながら上回った。公明党支持層の6割以上も固めるなど、追い上げを図っている。
小池氏は無党派層への浸透が目立ち、前回調査時より多い3割台半ばの支持を取り込んだ。自民の4割弱、民進、共産、公明党の支持層からも2割弱の支持が流れており、勢いを増している。
野党統一候補の鳥越氏は民進、共産、生活各党の6割弱、社民党の6割強を固めたが、「女性問題」をめぐる週刊誌報道もあり、無党派層を中心に女性の支持を大きく減らしている。
都知事選に「大いに関心がある」「ある程度関心がある」と答えた有権者は9割以上に達し、注目度は高まっている。だが、候補者の政策や資質を「十分に理解できている」との回答は6・1%にとどまり、各候補の出馬表明の遅れが響いている。
投票の際に最も重視する基準は「政策」が35・5%、「人柄」15%、「行政経験」12・7%の順。新知事に優先して取り組んでほしい政策(複数回答)は「教育・子育て」が42・1%で最多。「医療・介護」「都の行財政改革」「景気・雇用」の順で続き、「東京五輪・パラリンピックの準備」は11・6%だった。
調査は都内の有権者を対象に、無作為に電話をかけるRDD方式で実施。有効回答数は1026人。
勝負事には流れを呼び込む運が必要だ。その点でいうと今回の都知事選の勝者は小池氏だろう。好き嫌いは別にしてもなかなかどうして大したものだ。不利な状況をうまく自分に有利に使って支持を集める。増田氏は巨大与党のバックアップがあるが、知名度と言う点ではちょっと劣る。また地味であることから話題を集められない。鳥越氏は年齢、健康不安、そして女性スキャンダル報道など不利な要素が多い。また、憲法擁護、反原発、反安倍政権など都政には関係のない問題を争点化して都行政に関係する政策はこれと言ったものがないのは、民進党の安倍憎しのせいだろうか。結果はふたを開けてみないと分からないが、この先大きな混乱がない限り7割がた小池氏だろう。でも、その先はまた荒れるかもしれないなあ。東京都もトップにまつわる問題が多い。
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