政府は22日、アメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設をめぐり、埋め立て承認の取り消しを求めた国の是正指示に従わないのは違法だとして、沖縄県を相手に、違法確認の訴訟を起こした。


菅官房長官は「政府としては、引き続いて和解条項に従い、訴訟と協議の手続きを並行して進めるなど、誠実に進めていきたい」と述べた。


違法確認の訴訟は、地方自治法に基づくもので、22日午前、石井国土国交相が沖縄県を相手取り、福岡高裁那覇支部に提訴した。


埋め立て承認をめぐる国と県の訴訟合戦は、3月にいったん和解し、和解条項では、国地方係争処理委員会の審査をふまえて、沖縄県が国を提訴し、司法判断を仰ぐとしていた。


しかし、係争処理委員会が適法性の判断を避けたため、県は国との協議を主張して提訴を見送った。


これに対し、政府は普天間基地の移設を進めるため、訴訟に踏み切った。高裁判決は、2016年の秋にも出る見通しで、国と県のいずれかが上告した場合、2016年末から2017年初めにかけて、最高裁が判断を示すものとみられる。


全く立場を異にする国と県が和解も何もないとは思ったが、結局は法廷闘争で決着する以外にはないだろう。国も何時までものんびり待ってはいられないだろうから、これも自然の流れと言うべきだろう。しかし、あの和解とは一体何だったのだろうか。


日本ブログ村へ(↓)