11日の日経平均株価は、欧米株高や参院選での与党大勝などを好感して全面高、株価につられたのか、ドルも上げて、前週末比601円84銭高の1万5708円82銭と5営業日ぶりに大幅反発。全面高となり、終値での1万5700円台は4日(1万5775円80銭)以来1週間ぶり。東証1部の出来高は19億9668万株、売買代金は2兆1291億円。騰落銘柄数は値上がり1897銘柄、値下がり51銘柄、変わらず18銘柄。市場は、参院選で与党が勝利し、『アベノミクス』が信任され、景気対策への期待値が高まっている。相場レンジが上がってくれば安心感が出てくる。ただ、国内独自要因を海外市場が消化し、為替水準がどう変化してくるかが注目されると為替動向が気になるようだ。


11日の東京外国為替市場のドル円相場は、景気対策期待から終盤も買いが続き、1ドル=102円前後に反発している。午後5時現在、101円89~89銭と前週末比1円28銭の大幅ドル高・円安だった。始まり、ドル円は100円70銭台で推移した。日経平均株価は大幅高となったが、午前のドル円は反応が鈍く、100円80銭台に強含む程度だった。午後も当初は伸び悩んだが、安倍首相の会見に先立って、大型の景気対策への期待感が浮上したようでドル買いが強まり、101円台に上昇。その後もショートカバーが続き、終盤も欧州勢の買いで一時今月5日以来約1週間ぶりとなる102円台に水準を切り上げた。安倍首相は会見で、デフレからの脱却速度を最大限に引き上げるなどと述べ、市場は、大規模な景気対策を期待するムードが広がったようだ。ショートカバーも巻き込む形でドル円は大幅に上昇したが、米国の利上げ期待は後退しており、さらに上値を追うのは難しいのではないかと悲観的な意見もあるようだ。


今日はどこも大きく値を上げている。パナソニックが7%台、コマツとIHIが5%台、トヨタ、ホンダ、三菱重工、三菱UFJが4%台と大盤振る舞いだが、元が低いし、上げても1万6千円台にも程遠い。しかも国内政治事情からの上げなのでいつまで続くかもわからない。ただ、英国も次期首相が決まったようだし、徐々に落ち着いてくるだろうか。


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