5日の日経平均株価は、欧州株の下落や円高傾向などから利益確定が出て、前日比106円47銭安の1万5669円33銭と7営業日ぶりに反落した。ただ、日本株は英国の欧州連合(EU)離脱を受けた急落からの戻りが鈍いこともあり、一段と売り込む動きはみられず、前場は同137円28銭安の1万5638円52銭となった。全般に売りも買いも消極的でもみ合い状況の取引だったようだ。東証1部の出来高は15億7847万株。売買代金は1兆5773億円。出来高は前日に続き今年最低となった。騰落銘柄数は値上がり726銘柄、値下がり1102銘柄、変わらず139銘柄。市場は、英国問題を受けた急落からの戻しは一服した。日経平均は、日銀の追加金融緩和期待が支えとなる一方で、為替が円高水準にあるため上値も重い。市場の関心は米国を中心とした各国の金融政策に向かっており、8日の米6月雇用統計にかけて様子見ムードが強まりそうだと市場も模様眺めと言うところのようだ。
5日の東京外国為替市場のドル円相場は、日経平均株価の軟調や時間外での米長期金利低下などを背景に投資家のリスク回避姿勢が強まり、1ドル=101円台後半に下落した。午後5時現在、101円74~74銭と前日比97銭のドル安・円高だった。始まり、102円50銭近辺で取引されたドル円は日経平均の反落や米長期金利の利回り低下などを受けてリスクオフムードが支配的となり、午前9時すぎからじり安歩調をたどった。午前11時半ごろに102円を割り込んだ後は下げが一服し、その後は102円10銭台での小動きとなったが、終盤に入ると欧州勢による売りが出て再度102円を割り込む展開となり、101円70銭台まで水準を切り下げた。ドル安・円高進行に関し、市場は、積極的な円買いではなく他に買う通貨がない、現状ドル買いの材料は見当たらないというところのようだ。一方、明日以降の重要な米国の指標が強い内容となればドル買いの雰囲気が出てくると米国発の材料に期待を持たせた。
今日値を上げたのはトヨタとパナソニックだが、どちらも1%未満の微増、パナソニックは0.1%未満とほんのわずかだ。逆に下げたのはホンダ、三菱重工、IHI、三菱UFJ、コマツでいずれも1%前後の下げとなっている。ホンダと三菱UFJはいかんなあ。完全に不良債権化している。市場も売り買いともにおっかなびっくりと言う状況でまだまだ先が見えない英国のEU離脱問題だが、衝撃的であったほどにはさほど大きな影響はないのではないかと思うがどうなんだろう。
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