1日の日経平均株価は、前場から一時は値を上げたが、週末要因や材料不足などで、その後はもみ合い、前日比106円56銭高の1万5682円48銭と5日続伸。
 東証1部の出来高は17億3592万株と6月23日以来の20億株割れ、売買代金は1兆7958億円と同日以来の2兆円割れ。騰落銘柄数は値上がり1388銘柄、値下がり454銘柄、変わらず125銘柄。市場は、リバウンドの域は出ていないが、英国のEU(欧州連合)離脱ショックで急落した24日の下げ幅の半値戻し通過で上値が重くなってきた。上値トライには、大型補正など政策に頼らざるを得ず、当面は押し目買い、噴き値売りのスタンスかと波風を心配しているようだ。


1日の東京外国為替市場のドル円相場は、週末前の調整売りが優勢となり、1ドル=102円台半ばに伸び悩んだ。終盤は欧州勢の売りも加わり、102円50銭前後で取引された。午後5時現在は1ドル=102円54~55銭と前日比15銭のドル安・円高だった。始まり、前日の海外時間に上昇した流れを引き継ぎ103円20~40銭近辺で取引された。午前9時前に日銀短観が発表されたが、ドル円相場への影響は限定的だった。日経平均株価は上昇したもののドル円は週末を控えた調整売りが優勢となり、102円80銭台まで下落した。仲値すぎに一旦買われて103円台を回復する場面もあったが、すぐに売られて値を下げた。午後に入ってもじり安歩調での展開が続いた。終盤は欧州参加者の売りが出て102円50銭台近辺まで下落した。来週月曜日は米国市場が独立記念日で休場となることから、連休前に利益を確定しておきたい向きが多かったようでポジション解消のドル売りが強まったようだ。英国の欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票の結果から1週間が経過し、マーケットは概ね落ちつきを取り戻しつつあるが、リスク選好的な雰囲気にはまだ遠いようで積極的にドル買い・円売りを入れるには至らないようだ。


今日は相変わらず重工系が好調のようだ。IHIは3%台、三菱重工は2%台と値を伸ばしている。トヨタも1%台でしっかり、三菱UFJとコマツは1%未満の伸びだった。値を下げたのはホンダとパナソニックでいずれも1%未満の下げ、ホンダと三菱UFJにはしっかりしてもらわないと困る。英国のEU離脱でパニックになった相場は全面売りに走ったが、当面はそう変わりがないことで落ち着いたようだ。ただ、今後、英国自体も分裂の危機にあるなど相場への影響は長く続きそうだ。


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